ラズベリーの苗
義理息子くんからわたし宛にラズベリーの苗が届きました。実は母の日の少し前に、娘①から『Mくんからお母さんにラズベリーの苗が届くよ』と言われていたので、密かに楽しみにしていました。ところが、母の日当日に届いたのは、自分が注文していたクレマチスの苗だけ。
植物ですから、出荷のタイミングとかあるのでしょう。とりあえず無事届いてくれさえしたらいいのです。ということで、届いた箱が意外に大きくてびっくりしました。
ちなみに箱の隣に映っているのは、繁りすぎたローズマリーの剪定枝です。とてもいい香りがするので、袋にいれてアロマ代わりに部屋に置いてあります。いまわたしのいる部屋には、ラベンダーやミニ薔薇や、切り戻したインパチェンスの花などが水挿しに活けてあったりしてちょっとした癒しの空間になっています。
さっそく箱から出してみると、まあなんて立派な苗なんでしょう。
そして名前がなかなかユニークでインパクトがあります。
『ウルトララズベリー 超大王』ですって。
とにかく速やかに鉢に植え替えてあげないと…ということで、あらかじめ準備していたロングタイプのスリット鉢に、わが家オリジナルの配合の土を入れて植え付けてみました。
ラズベリーは日当たりや水はけの良い肥沃な土壌に植えます。乾燥と雑草に弱いのでココチップなどで株元をマルチングするのがお勧めです。日当たりを好む一方で乾燥と高温が苦手なので半日陰のほうがよく育ちます。
ちなみにこのラズベリー、ブラックベリーと同様、地下茎の繁殖力が強いので、地植えにすると広がりすぎてしまうので、一般の家庭の庭なら鉢植えにするのが無難です。
それにしても、これでわが家はベリー系のフルコンプじゃないですか。ストロベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、そしてラズベリー♪
ケーキやパフェなどのスイーツのトッピングでもおなじみのラズベリー、ブラックベリーですが、生の完熟果ってほとんど見かけたことないですよね。実はこれらの完熟果は傷みやすいこともあって、食料品店で販売されているのはどうしても冷凍や加工されたものが主流になってしまうのだとか。とれたての完熟果を生食で、よい香りとともに味わえるのは、まさに家庭園芸ならではの楽しみといえるでしょう。ラズベリーもブラックベリーも基本的には丈夫で育てやすく、大株を春に植えるとまもなく実がなるので果樹の栽培初心者でもチャレンジする価値は十分あると思います。
今回義理息子くんは、彼の地元三重県にある赤塚植物園に苗を手配してくれました。
こちらは、三重県津市で園芸を専門に生産・卸売・小売・輸入・育種開発など多岐に渡る業務を展開している、花と緑の総合カンパニーです。
確かに…今回届いた苗も見るからに立派なものでした。今までは、無我夢中で取り組んできたガーデニングですが、そろそろ園芸を始めてから3年目ともなると、だいぶ経験値も上がってきて、用土や用具の使い方などいろいろな説明も理解出来るようになってきました。
どんな世界でもそうだと思いますが、知れば知るほどガーデニングの世界も奥が深くて楽しいです。わたしの母方の祖父の実家は地元では大きな農家を営んでいたらしいですが、その母親(わたしの曽祖母)は繁忙期には家に帰る時間も勿体無いとばかりに畑に寝泊まりしていたなんて人だったようです。
以前その話を聞いた時は、そんな馬鹿な?と思いましたし、よく大雨や台風の時に畑を見に行って帰らぬ人となったお年寄りの話も、どうしてそんな無茶なことするのだろうと理解出来ませんでしたが、今は、その気持ちが少なからず分かるような気がします。
たとえば自分のうちでペットを飼っていて、その子が病気になってしまったら心配せずにはいられませんよね。それと同じで、自分の家にお迎えした植物たちは、みな等しく自分の子供のようなものなので、気になって仕方がないのです。
もう子育てはひと段落しましたが、いまはわが家の庭の子供たちと共にすごす時間を大切にしていきたいです。
もちろん、このようにわたしがガーデニングを愉しむことが出来るのも家族の理解あってこそだと思っています。義理息子くんも、母の日には間に合いませんでしたが、わたしの趣味を理解してくれているからこそ、ラズベリーの苗を送ってくれたのでしょう。
これ以上の贅沢や幸せってある?
娘②にはいつもいろいろとご馳走になっているのですが、今回の母の日にはとくに何もありませんでした。しかし実は来月とあるミシュラン2つ星の予約困難店にたまたま予約が取れましたので、2人でそのお店で食事をする為に1泊で出掛けることになっています。
その店でお食事をする為に、飛行機や新幹線を使ってホテルに泊まる。ある意味、これ以上の贅沢はないんじゃないかと思います。
そして家庭菜園ならではの楽しみ…たくさんの子供や孫のような存在との暮らし。わたしは、これ以上の幸せなんてあるのかしら?と思えます。
そして夢はどんどん膨らんでいくばかりなのです。
こんなわたしを応援してくれる家族や友人たちには感謝しかありません。
みんな、いつもありがとう。
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