小学生の頃、私は大のTV好きだった。とりわけ歌番組が好きで、久米宏と黒柳徹子のザベストテンを毎週楽しみにしていた。
そんな時代に流行った歌を久しぶりに聴いてみた。宮本浩次さんのカバーアルバム、「ROMANCE 」だ。
パワフルでアグッレッシブな歌唱が彼の持ち味だが、そんな彼が女性ボーカルの唄を歌っているというのがなんとも面白い。そして、想像以上にシンプルで、、、ノスタルジーをかき立ててくれた。
今日も2時間半残業した。帰宅して夕食を食べて、お風呂に入って、「異邦人」を聴きながら眠りについた。
よく覚えていないが脈絡のない夢をみた。
そういえば、最近わたしのいる部屋にDyson の加湿機能付きの空気清浄機がやってきた。
目に見える効果は感じられないものの、なんとなく気分がいい。それでいいのだ。
仕事のあとの充実感や、夕食や、大好きだった昭和の歌に包まれて休息する時間に安心感を与えてくれるだけで十分なのだ。
子供の頃、異邦人を聴いていたときはいつも、日本に居ながらにして異国の地を歩いているような気分になっていた。
今、改めて宮本浩次バージョンを聴いてみると、主人公の女性はどんな街を彷徨っていたのか想像を掻き立てられる。そして、自分とは違う世界にいる人との間に横たわる埋められない距離感、そして喪失感。さまざまな感情が胸に迫ってくる。
昔読んだ本を今改めて紐解いてみると全く違った感想を持つことがある。
歌もまた同様に、受け取る人のこころで変わっていくのかもしれない。
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