「桜の塔」の最終回を観た。え?ちょっとこれでいいの?というのが率直な感想。
フィクションといえばそれまでだが、何人もの人が犠牲になっているのに、キャリア組の不祥事が揉み消されまくったまま。
腐った組織を変えてみせるといった上條(玉木宏)の思いはどこへいってしまったのだろう。
警察に限らず組織は大きくなればなるほどさまざま闇を抱えていると分かってはいるし、それが分かっていてもなす術もないことも薄々感じてはいるけれど、こうもあからさまに殺人までもが軽く扱われてしまっているのが、たとえドラマだとてしても良くない風潮だ。
話は少し変わるが、先日JOCの経理担当の幹部職員が電車にはねられて亡くなった。
組織が開幕に向けて突き進んでいるこの時期に、、、ドラマに感化されずとも闇を感じてしまうのはわたしだけではないだろう。
お亡くなりになった方は奇しくもわたしと同年代だったので、おそらくご家族もいらっしゃることだろう。
総理大臣はオリンピックの開催で世界に希望を与えたいなんて言っているようだが、ここまできてまたひとり犠牲者を出して、、、このオリンピックはどれだけ多くの災いをもたらせばいいのだろうか。
警察組織を描いたドラマのエンディングまでもが、なんの救いもなく終わってももはやなんの違和感も感じないような、、、更に閉塞感に満ちた空気のまま、、、平和の祭典なんて言っていていいのだろうか。
せめてドラマの中だけでも、悪が滅んだ世界を描いてくれてもよかったのではないだろうか。
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