大石静脚本。相葉雅紀、佐々木蔵之介、段田安則の男3世代同居。新聞、テレビ、ネットニュースという異なるメディアでの出来事を織り交ぜた異色のホームドラマが始まった。
3人が暮らす家は、鎌倉界隈で撮影されているようで七里ヶ浜辺りの見覚えのある景色がところどころ映り込んでいた。
相場くん演じる優は、幼少期から忙しい母親の代わりに家事を一手に引き受けていたおかげで家事は万能。ドラマ内では3世代でいかにも美味しそうな料理を食べながら、祖父や父のマスコミ談義も賑やかだ。
祖父は元新聞社の社長という設定ということもあり、キッチンやリビングのインテリアもお洒落で品がある。
祖父を演じる段田安則と父を演じる佐々木蔵之介のやり取りが流石というか。息子を演じる相葉くんは2人の安定した演技に生かされ、彼独特の持ち味を遺憾なく発揮出来るに違いない。
ただ彼もそろそろ若い息子を演じるには少々歳を取りすぎるているような気もする。アラフィフともなればそろそろ一本立ちしないと今後主演は難しくなってくると思う。
とはいえ、やはり大石静さんの脚本は面白い。主題歌も多分、竹内まりやともうひとり、、、誰かのユニットでこのドラマに合っていると思った。
そして何よりたくさん美味しそうな料理のシーンが出てくるのが楽しみだ。
金曜の夜、ゆるく観るにはちょうどいい感じのドラマだ。
ゆるいと言えば、金曜20時のテレ東のらせんの迷宮もなかなか面白かった。
田中圭演じる天才遺伝子科学者が今までよくありがちな嫌味な学者の設定ではなく、割とゆるい変人なのがいい。
ドラマのキャラクター設定も時代と共に移り変わってきたのだろうか。
今までは型破りな〇〇というキャラクターが多く登場してきたが、これからは、等身大というかまるでその人の素ではないのかと思われるような自然な演技が求められているのかもしれない。
みんなコロナ禍やさまざまな不公平感や社会を覆う閉塞感に疲れ果てている。
背伸びしない。無理しない。肩肘張らず癒されたいのだ。
現実にはなかなかそうも言っていられないから、、、せめてドラマの中ぐらいはほっこり優しい気持ちになれるような時間が必要とされているのだろう。
ちなみに、和田家のお宅は、帝国ホテルの設計を手掛けたフランクロイドライトの弟子の遠藤伸さん設計、登録有形文化財に指定されている葉山にある加地邸なんだそうな。
ここは以前、NHKで放送され話題になった岸部露伴は動かないのロケ地としても有名な邸宅である。
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