いつか孫が本当の「論語と算盤」を読んでくれたらいいなぁと願いながら、「こども論語と算盤」を手にした。
小学生でも分かるような内容に編集されているが、これは大人が読んでもなるほどと思わされる。
Q:国を強くするにはどうしたらいいの? A:みんなが豊かになるから国も強くなるんだよ 「利を図るということと、仁義道徳たるの道理を重んずるということは、並び立って相異ならん程度において始めて国家は健全に発達し、個人はおのおのそのよろしきを得て富んで行くというものになるのである」
今の政治家や企業経営者の中に、こういった理念を持ったひとがどれだけいるのだろう。
むしろ己の私服を肥やすことばかり考えている人々が目につく。
昨日は「イチケチのカラス」の最終回だった。
確かに、こんな破天荒な裁判官はいないだろうと思いながら、竹野内豊演じる入間みちおというキャラクターに引き込まれるのも、彼が常に法廷で真実を追求し、法の番人として全てに公平であろうとし、自らの仕事に誇りを持っているから。
そして、自分のためではなく少しでも社会に貢献しようとする姿勢を貫いているから。
渋沢さんも言っている。
Q:ぼくらが人間に生まれてきた意味って? A:せっかく人間に生まれてきたのだから、人間にしか出来ないことをしよう。 「万物の霊長たる能力ある者についてのみ、初めて人たるの真価あり」
そうは思っていてもなかなかそれを実践するのは難しいけれど、わたしたち大人も時には自分自身を振り返り、自分がこの世に生まれてきた意味を考えることも必要なのだ。
自らを豊かにするということと、社会貢献するということは、相剋するどころか、コインの裏表みたいなものなのだ。
今日は良き日♪
「論語と算盤」の心に触れ、同じフィクションでも昨日とは大違いで清々しい気持ちになれるような素晴らしい最終回を観て、、、少しだけ心が豊かになったような気持ちになって。
常に正しくあることは難しい。しかし時に自分の胸に手をあて、今は正しいことをしているかと顧みることならいつでも出来る。
わたしはただのおばさん主婦で、大それたことは何も出来はしないけれど、、、しかし人として生まれてきたからには何か使命を持っているに違いない。
そしてその己の使命とやらを日々迷いながら探し求めているのだろう。
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