過日、当ブログでとりあげたこともある、俳優の香川照之さんが銀座のクラブでの不適切な行為により、出演番組の降板や、CM打ち切りという事態に追い込まれている。
トヨタ自動車は1日、俳優・香川照之さんが出演するテレビCMの放送を見合わせたと明らかにした。香川さんとの契約は年内までだが、更新しない方針。香川さんは自社メディア「トヨタイムズ」の編集長として起用されてきたが、過去の女性へのわいせつな行為が、週刊誌報道で発覚していた。
読売新聞オンライン
歌舞伎俳優としてはともかく、東大卒そして俳優として、朝の情報番組の司会、そしてボクシングの実況や、カマキリ先生など、その多方面に渡る才能を遺憾なく発揮してしていた彼に一体何が起きていたのか。
一旦は彼の番組での謝罪で収束するかと思われたが、その後の続報、そしてそれを裏付けるような画像まで出てきてしまったとなっては単なる酒の席での失態では済まされない問題に発展してしまったようだ。
わたし個人的に彼の理路整然とした語り口や、オーバーアクションな芝居は嫌いではなかっただけに、大変残念に思う。
と同時に同じ女性として、銀座のクラブで働いていた方の気持ちを慮ると、あのひろゆきとかいう人の香川さんに対する擁護は甚だ的外れだったと言わざるを得ない。
以前当ブログでも、娘が公園デビューした時に知り合った銀座のクラブホステスだったママ友のコトを記事でとりあげたことがあったが、彼女たちは常に自分の仕事に誇りを持ち、プロフェッショナルとして、その美貌だけでなく、常に知性や教養に磨きをかけ政財界のみならず文化芸能の世界にも造詣が深くなければ勤まらない世界だと聞いていた。なので彼を擁護する人たちは銀座のクラブホステスと風俗店との違いも分からないのかと呆れるばかりだった。
たしかに接客業に限らず、仕事上で知り得たことに対する守秘義務はあるにせよ、その中で、一般社会なら明らかに暴行と思われるような行為があったなら、それが見て見ぬふりされるのはおかしいと思う。たとえ事件が当時明るみに出なかったとしても、今になってそれが蒸し返されるということは、他にも蓋をされていた事実があったと思われても仕方ないだろう。
そしていまだに酒の席での不適切な行為が無礼講の如く軽く扱われるのは、それこそ時代錯誤な考え方だ。
この件で、香川さんは大いに反省するべきだと思うし、歌舞伎界の醜聞には見て見ぬふり、芸の肥やしとかいう考え方も、変えていかなければいけないのではないだろうか。
ただし、この問題により彼が過去に出演した作品がお蔵入りしたり、現在放送中のドラマが打ち切りになるという話になるのは出来れば避けてほしいと願うばかりである。
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