明日からの緊急事態宣言発動の影響か、今日の人出はいつにも増して多かった。
わたしは長女の家まで電車を乗り継いで行ってきたのだが、日が暮れる頃まで人の流れが途切れることはなかった。
小池都知事は、東京に来ないでと言っていたけれど、行政のトップの発言として、もう少し言葉を選ぶべきなのではないか?
こんな言い方をされた他県の人々からすれば、逆に都民はこっちに来ないでと思っているのに、お前が言うか?って思ってしまう。
おそらく駆け込み外出で、都内から鎌倉や湘南を訪れる人も多数だったに違いない。こんな狭い日本で、こっち来んな的な発想自体がナンセンスだ。
都内では明日からデパート等の大型商業施設も休業要請されているようだが、、、一年以上にも渡り行政や政府の対応の不手際を散々見せつけられているので、もはや彼らの発言なんてオオカミ少年のそれにしか聞こえない。
そして、この緊急事態宣言が本当に国民の健康と安全の為に発動されているのならともかく、状況的にみてオリンピック開催の為に見えてしまうのはわたしだけではないだろう。
この後に及んで、組織委員会はオリンピック開催時期に5日間以上500人の看護師を確保するように日本看護協会に要請しているのだという。
ワクチンが医療従事者にすら完全に行き渡ってもいないこの状況で、それはそれこれはこれなのか?
コロナに打ち勝った証としてのオリンピックなんてどこにあるというのだろう。もうすぐ5月になろうというのにこの体たらく。
どうひいき目にみたとしても海外からの選手やその関係者の方々を迎え入れる体制が整っているとは言い難い。
はっきりいって、かつて先進国だった日本という国の幻影にしがみついている既得権益の亡者たちが無様な姿を晒しているようにしか見えない。
なにがおもてなしだ。庶民はギリギリまで我慢してお上の意向の下、粛々と励めというのか。
まるで戦時下のような禁酒、消灯令?こんな時代錯誤な話を誰が言い出したのだろう。
果たしてオリンピックとは、戦時下のような危機感を煽られてまで開催するべきものなのか?そもそもオリンピックとは、平和を象徴する祭典だったはずなのに。
人は、自分が守りたいと思う人の為なら頑張れる。しかし、誰かに押し付けられたり強制されたことに対しては、たとえ身体は動いても心が動くことはない。
本当の幸せとはなんだろう?今わたし達が住んでいるこの国はどうなってしまうのか?危機感を煽られれば煽られるほど、むしろその恐怖で国民の心を支配しようとしているようにも見える。
今は、オリンピックなんていらない。アスリートの方々には本当に申し訳ないけれど。
それよりも、1秒でも早く必要な人にワクチンが行き渡ることがコロナに打ち勝つ唯一の方法だと思う。
本当の平和が訪れたら、また誰かを応援することが出来るだろう。
しかし今は緊急事態なのだ。
目には見えないだけで、世界中をコロナという大津波が襲っている時に、悠長にスポーツ観戦なんかしてる場合じゃないってこと。
3.11を経験したわたしたち。たくさんの人々が犠牲になって、、、みんな多かれ少なかれ心にたくさんの傷を負った。忘れたくても忘れられない痛み。
今一番優先すべきことは何か?政府や行政の人たちもあの時のことを思い出してほしい。
オリンピックよりも大切なことがあるはずだから。
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