オリーブ園が真っ二つ
緑豊かなオリーブ園が先週のトルコでの大地震で真っ二つに割れ、幅約300メートルの谷が出現する事態となった。
オリーブ園が二分される驚くべき光景が出現したのは、シリアと国境を接するトルコ南西部のアルトゥノジュ地区。とがった岩肌をむき出しにした、砂色の峡谷を思わせる割れ目は、深さ40メートル以上に達する。
亀裂の発生は、6日に発生した地震の凄まじい威力を改めて示すものだ。マグニチュード(M)7.8の地震によりシリアとトルコの両国で合わせて数万人が死亡し、複数の市街では全域が崩壊する被害が出た。
亀裂の近くに住む男性は地元メディアの取材に答え、地震発生時に「信じられない轟音(ごうおん)」が鳴り響いたと説明。「戦場のような音で目が覚めた」と振り返った。
男性は将来の危険の可能性について、専門家による調査を求めている。もう少し亀裂の位置がずれていれば、1000棟の家屋が立つ町の中央部が地割れに巻き込まれていたかもしれないと恐怖を口にした。
トルコは複数のプレートの境界をまたぐ地域に位置するため、強い地震が起こりやすい。M7.0以上の地震に見舞われたのは過去25年間で7度。しかし今回ほど多くの死者が出た事例はこれまでにない。
CNN
まさに大自然の猛威ともいうべきこの光景を見てしまうと、どんな耐震対策をしようと抗う術はなさそうにみえてしまう。
わが家の自然の脅威
先日寄せ植えを作り替えた時、花つきのネメシアの茎が何本か取れてしまった。
そのまま枯らしてしまうのは可哀想なので小さなガラスの花瓶に挿して部屋に飾っていた。そして今日花瓶の水を替えようとしたら、なんととれた茎のところから発根していたのだ。
早速ポットに土を入れて育てることにした。はからずも自然の揷し木が出来てしまったということか。
大地を真っ二つにする自然は恐ろしいが、取れた茎から水を吸うだけで根を生やす植物の生命力にも驚くばかりだ。こんな小さな花でも懸命に生きようとしているのだ。ならばわたしもその頑張りに応えなければと自然と心が動かされる。
そうそう、先日パクチーを使った時に元気そうな根がついていたので試しに土にいれてみたら、少しずつ大きくなってきている。
春を待っているのは人間ばかりではない。ここに地球がある限り、そこで暮らすいきものたちは、その命を全うする為に生きている。
いつも大災害が起きるたび…地球はわたしたち人間だけのものではなく、むしろわたしたち人間が、この地球を間借りしているだけの存在にすぎないということを思い知らされる。
自然を敬い、自然を侮るなかれ。
ふとそんな思いが心の中で鳴り響いた。
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