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【ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2024】レネ稲村ヶ崎 〈前編〉

今年で14年連続開催となるフランス生まれのグルメイベント「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」

北は北海道から南は沖縄まで。全国各地の500店以上のフレンチレストランが参加し、期間中はダイナースクラブ会員以外でも、誰でもイベント特別価格のコース料理を楽しめるという魅力的な企画が催されている。

2024年は、9月20日(金)〜10月14日(月)の開催。参加する有名レストランガイドの星獲得店メディアで人気のシェフたちによるフレンチを気軽に楽しむことが出来るとあって、毎年この時期を楽しみにしている人も少なからずいるに違いない。まさに食欲の秋に相応しいグルメイベントである。

今年は、「日本の食文化を応援!トレ・ボン日本のテロワール」をキーワードに、和食材を取り入れたフレンチの特別コースが各地のレストランで考案され、『地元食材の美味しさを紹介したい』『地元の生産農家さんを応援したい』というシェフの思いが込められた国産食材の魅力がたっぷり詰め込まれたひと皿が提供された。

わたしコロナ禍前はママ友と、毎年このイベントの期間限定のコースを提供するレストランで食事をしていたのだが、コロナ禍以降すっかり足が遠のいてしまっていた。なので今年は久しぶりにいってみようかということになり予約したのがこちら。

LAINE INAMURAGASAKI(レネ稲村ヶ崎)

以前ここは、鎌倉雪ノ下にお店を構えていて、稲村ヶ崎での口コミはまだそれほど多くないが知る人ぞ知る名店のようだ。

場所は江ノ電稲村ヶ崎駅から極楽寺方面へ歩き、途中、左に入る坂道を上るとクラシカルな洋館が見えてくる。3か月かけてリノベーションされた築90年超の店内に一歩足を踏み入れると、ここはもうフランスの一軒家レストラン!?と錯覚するぐらい静かで落ち着いた空気が流れていた。

オーナーご夫妻は、フランス北西部ノルマンデイー地方出身のシェフ“レネ・アントーニさん”と生まれも育ちも鎌倉のパティシエ“伊純さん“。鎌倉・地産地消の食材、旬の素材を活かした伝統的なフランス料理を愉しむことが出来るレストランである。

わたし、もともと大袈裟に褒めることが苦手なのだが、この店内にいる間、思わず何度も、『ステキ!!』を連発してしまった。それは、いかにこのレストランがスペシャルかということの表れかもしれない。

テーブルセットひとつとっても、心憎いばかりの演出だ。

鎌倉には10年くらい前から続々とフレンチのお店がオープンしているが、ネイティブフランス人がシェフのフレンチは、レネ稲村ケ崎だけではないかしら。

稲村ヶ崎といえば、真っ先に映画・稲村ジェーンを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。

湘南・鎌倉と言えばやはりサザンオールスターズの存在抜きは語れないものがある。またこの映画で、監督を務めた桑田佳祐氏の手によって当時10数曲もの新曲が書き下ろされ、主題歌である「真夏の果実」、挿入歌の「希望の轍」をはじめとして、時代を超えて多くの人々に愛され続ける数々の名曲が生み出された。

おっと、話が展開しすぎてしまったが、この鎌倉の地は今も昔も変わらずにアーティストたちの創作意欲を刺激する何かを待ち合わせている土地柄なのだ。

そしてそんな鎌倉に惚れ込んで、遠くノルマンディーの地から移住してきたネイティブのシェフだからこそ表現できるフレンチもあるでしょうし、日本の良さを発見出来る眼力も持ち合わせているのではないだろうか。

さて、シェフが何故この地に店を構えたのか伺ったわけではないけれど、フランスノルマンディーと言えば、何と言ってもあのモン・サン・ミシェル

モン・サン・ミシェル

で、こんなことを言ったらフランスの方に怒られてしまうかもしれないが、稲村ヶ崎や、稲村ヶ崎からみる江ノ島をモン・サン・ミシェルに見立てられなくもない。あ、あくまでも見立てですから(^_^;)でも、ここに富士山を入れてしまえばそれなりに絵になるでしょーなんて性懲りもなく言ってみたり。

稲村ヶ崎
夕日に染まる富士山と江ノ島

やだー、きょうさん前置きはもういいから、早く料理を見せてよ〜なんて声が聞こえてきそうなのでこの辺でやめておく。

とにかく、カトラリー、オブジェどれひとつとっても美しい。

本日のコース

アミューズと共にいただくドリンク類もかなり充実している。場所柄、車でくる方が多いことにも配慮されていて、ノンアルドリンクも豊富。

薫る梅& スパークリングワインカクテル

車を運転するママ友が頼んだカクテルがノンアルとは思えない美しさ。夕暮れ時のモン・サン・ミシェルを彷彿とさせる(*´-`)

グラデーションフルーツカクテル

アミューズブッシュ

きょうさん、苦手なオリーブの実。もちろん事前に苦手食材を伝えることは出来て、ママ友が鶏肉(鴨は大好き)が苦手で長い物(鰻や穴子)が食べられない等々は申告したけれど、自分はいつも何も言わないことにしている(アレルギー食材は特にないので)。だって、友人の苦手は避けるにしても、自分まであれは嫌いこれも嫌いと言ってしまったら、シェフの振る舞う料理に縛りをつけてしまいかねないから。

ってことで、初っ端から、オリーブ登場…でもでも、ここはせっかくなので久しぶりにオリーブを味わってみることに。そしてびっくり…わたしが苦手とするあの独特な苦味?が一切感じられず…なんだかこれは美味しい(*^^*)

ちなみに食べるのは、このオリーブだけなので、食べたあとの自家製ハーブたちはテーブルに新たな彩りを添えるという趣向🎵

オリーブのマリネ

そしてもうひとつのアミューズ。これは、今まさに旬の採れたての落花生と、ブリオッシュにのせたブリの燻製。

落花生とブリの燻製

わたくしごとであるが、わが家でも今年落花生を作っていて、この時ちょうど、『そろそろ収穫しなければ』なんて言ってた矢先であった。

こちらのアミューズにインスパイアされ、後日掘り出して天日で乾燥させて30分ほど塩水で茹でて食べたのだが、あの食に無頓着な“じいさん“が貪るように食べるぐらい美味しかったとみえる。

わが家の落花生

確か以前、生落花生をいただいて食べたことがあるのだが、採れたてのそれとは全く違っていたようで、さほど美味しさを感じられなかった。しかし、わが家の採れたての落花生は、粒も大きく、栗やかぼちゃのようなほくほく感があって抜群に美味しかった。こんなに美味しいと分かっていたらもっとたくさん作ればよかったと後悔したぐらいだ。

しかし、その旬の落花生以上に感動したのが、このブリオッシュにのったブリの燻製である。添えられているのはペンタスとディルであろうか。

ちょうどわが家でも溢れ種でディルが生い茂っていて、色とりどりにペンタスも咲いている。なるほど品種にもよるが、草花もハーブ同様無農薬で育てればエディブルフラワーとして食べることも出来るのだ。

高級料亭などで黄色いきゅうりの花が添えられているのを思い出した。

朝起きて庭に出て花を愛でるだけでなく、それらを収穫し、さりげなく普段使いの一品に添えるだけでもきっといつもと違って見えるに違いない。花にしても、ただ咲いて萎れていくのを待つよりも、人の目を楽しませ、更に料理の一部となることでその生を全うするならば本望だろう。

アミューズのプレートを下げたあとには、豊潤な秋を感じさせるポプリが。

ラグジュアリーホテルのフレンチダイニングとはひと味もふた味も違うリラックスした雰囲気がどこまでも心地よい。

そして次なる前菜は…相模湾で獲れたタコをりんごのチップで燻製したひと皿。

瞬間スモークカルパチョ柑橘ソース

バケットはシェフの自家製。表面はカリカリ中はずっしりとしていて、きょうさん好みの味。カクテルは、カシス&オレンジのグラデーションカクテル🎵

グラデーションカクテルとワ自家製バゲット

ジロール茸といえば、ヨーロッパ三大きのこ(ポルチーニ、モリーユと並ぶ)のひとつ。和名はアンズダケと呼ばれる。カサと軸が一体型になっているきのこで、あんずのような甘い香りが特徴。 食感はぷりぷりとしていて食べやすい。鮮やかなオレンジ色の色合いを活かして、香味野菜や香草とソテーし付け合わせに。

ジロール茸とエスカルゴのタルトレット

トリュフ、ポルチーニ茸を食したことはあるが、これは初めて。そしてエスカルゴと言えばフレンチの王道食材。これで美味しくないわけはない。そして、添えられているのは、ペンタスとマリーゴールド。

そういえば今年わが家のマリーゴールドは、そこかしこで爆咲きしている。来年は少し食用として育ててみようかしら。

きょうさん、余計な話が多すぎる?あはは。ごめんなさい。でも実際、毎日庭仕事してるとね、植栽とか料理の食材とかひとつひとつが気になって、その都度マダムにいろいろ質問しちゃったりして、食べる以外にもいろいろと忙しくなってしまうのよ。

もちろん、素人な主婦だからプロのシェフの仕事には足元にも及ばないけれど、その素材や調理法を聞くことは、その料理に関する理解を深める上でとても重要なことだし、そして知れば知るほど、シェフの仕事へのこだわりが感じられて、より味わい深いものになるのだ。

ということでメインディッシュに入る前に一旦休憩することに。

今日はここまで。ここまでしっかり読んで下さった辛抱強い皆さまには感謝しかありませんm(._.)m

続きはまたのちほど。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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