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【金沢】予約が取りにくい寿司名店・ミシュラン二つ星獲得《乙女寿司》娘にゴチになりました

ミシュラン二つ星って、 遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理なんですって。

実は今はもう社会人になった息子が金沢の大学に行っていた時から、幾度となく予約を試みたものの、全く予約が出来ずにいたお店に今回初めて訪れることが出来ました。

その名は『乙女寿司』。この名前、少なからず食に興味のある方なら一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。

現在、東京でひとり暮らしをしている娘②が、前回の食事に時に、「次は6月にどこか泊まりがけで食事に行こう」と誘ってくれました。

それならと…ダメ元で乙女寿司さんに連絡してみたところ、この日の1巡目の短い時間の予約ならキャンセルが出て空きがあるとのことでとりあえず予約を取りました。

それから、すぐに娘に連絡をすると…『じゃあ、その日H(娘②)は有給取って、ニアをペットホテルに預けるから、行ってみようよ』と嬉しすぎる返答が。

それからとんとん拍子に話が進み、駅前のホテル日航金沢の予約を取り、行きは羽田→小松のJAL便、帰りは新幹線というスケジュールを組みました。

そんな準備期間を経てようやく乙女寿司さんにやってきました。

これからあとは、もう余計な言葉は要らないと思うので、画像をご覧になってください。ちなみにお店の入り口のところに動画撮影お断りの貼り紙が掲示されていました。

まずは、つまみから。

能登の梅酒(竹葉)
マコガレイのお刺身

恥ずかしながら、きょうさん、アカイカを初めていただきました。あまりの美味しさに、ここで早くも軽い衝撃を受けました。

アカイカ

あとで知ったのですが、アカイカ旨味・甘みが強く極上の味で、刺身にしてもよく、焼き物にしても、煮付けにしても身が硬くならずおいしいために、「イカの王様」とも言われているのだとか。 肉厚で高齢者も食べやすいほどの柔らかさで、歯触りもよくモチモチとした食感。 アオリイカと並んで高級イカとして市場では高値で取り引きされているそう。

が旬のガスエビは、プリプリした身の弾力にとろけるような濃厚な甘み、その味と上品な舌触りで食べた人を虜にする魅惑のエビ。

そして、生のとり貝は5〜7月しか出回らない、寿司種としても欠かせない高級貝のひとつ。 しなやかな歯触りとシコシコした歯ごたえが特徴で、さっぱりとしながらも芳醇な甘味があります。足、別名オハグロと呼ばれる部分が食用となります。

ガスエビ・とり貝・アジ
吉田蔵 u 百万石乃白 生酒

あまり知られてませんが、石川県は年間を通して、7月と8月を除く10か月間、毛蟹が水揚げされており、とりわけ蟹味噌は、濃厚でコクがあり、大変美味しいです。

底引網でとれた毛蟹

余市産のウニは海と山が近く、ウニのエサの昆布が繁殖しやすい環境なので味がいいと評判です。
一般的にバフンウニは濃厚、ムラサキウニはさっぱりした甘味と言われていますが、余市産のムラサキウニは甘味がとても強く、余韻のある香りと、それでいて後味が爽やかです。

北海道・余市のムラサキウニ

そして、以前お蕎麦屋さんで初めてお会いした焼き海苔箱が登場。温められ、香りと風味が増し、さらにパリッとした海苔に、ウニをのせていただく…これ以上ないくらいの贅沢です。

蛤の茶碗蒸し

アワビの旬は夏。 暖かい海で育つアワビは、海水温が20度程度になる晩秋から冬にかけて産卵期を迎えます。 そのため、身に栄養をたっぷり蓄える7月から9月が旬なのだとか。しかし、温暖化で海水温度の上昇が懸念されている状況でもあり、旬が年々前倒しになってきているのかもしれません。

あわびの肝焼き

それにしても、きょうさん。あわびは数えるほどしか食べたことはありませんが、こんなに柔らかく調理されたあわびを今まで味わったことがありませんでした。もうこれは大将の匠の技によるものなのだと感じました。

能登のマグロのカマ焼き

一度は食べてみたい高級魚ランキングベスト5に確実に入るであろう、キンキというお魚。そういえば、きょうさんもいままで食べたことなかったかも。

キンキ

はい。ここからやっと。握りに入ります♪

甘エビ
アラ(クエ)
シロギス
中トロ
コハダ
味噌汁
のどぐろ
バイ貝
バフンウニ
あなご

人って、本当に美味しいものを食べると、言葉を失ってしまうのかもしれない。

今まで何度か高級店と呼ばれる鮨店でいただいたつもりでいましたが、それはただの思い込みだったのでは?と思えるぐらい…完璧なプロの仕事というものをこの目と舌に刻みつけられたような気がしました。

素晴らしいお芝居を観た時、自然とスタンディングオベーションをせずにはいられないぐらい感動することがありますが、まさにこの乙女寿司という舞台の上で、一字一句違えることなく、それでいてとても自然なせりふ回しの演技を流れるようにやってのけた….そんな大将の素晴らしい仕事の目撃者になれたことが、この上ない幸運だなあと思わずにはいられませんでした。

そう考えると…これはそれほど高くはないのかもしれません。

でもねこの時、娘ったら、とんでもなく男前なことを言ってくれたのですよ。でも今回、ここで言うべきことではないと思いますので、また別の機会に言える時が来るまで、わたしの心の中にだけ留めておくことにします。

ちなみに今回の遠征に掛かった費用は全部、娘②が支払ってくれました。細くて小顔な娘だけれど、なんて太っ腹なんだろう。娘②って必ずしも優等生とは言えない子でしたが、それがかえって功を奏したというのか、どんな時も、誰に対しても相手を尊重する優しい気遣いのある大人に成長してくれたと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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