伝統的な料理に関する体験型旅行サイト「Taste Atlas」が今度はユーザーからの評価が低かった世界の料理ランキング「Worst Rated DISHES in the World(世界で最も評価の低い料理)」のワースト100を発表した。このランキングで、日本から2つの料理がランクインしてしまったようだ。
まず25位(2/19現在)には、ナポリには存在しない料理としてもお馴染みの「ナポリタン」がランクインしている。戦後間もなく、横浜市のホテルニューグランドの料理長・入江重忠が米兵が食べていたスパゲッティとトマトソースの料理にヒントを得て考案したとされている、日本独自のスパゲッティ料理だ。Taste Atlasの説明によると、「茹ですぎた」スパゲッティとケチャップ、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルーム、ソーセージ、ハム、ベーコンなどを組み合わせて作る日本料理だとされる。具体的な評価は、Like(好き)が33%、Indifferent(無関心)が67%、Don’t like(嫌い)が0%だ。
40位(2/19現在)に「雷おこし」がランクイン。東京名物、浅草土産として知られる和菓子の一つだ。江戸時代後期に登場し、浅草寺近くの露天商で売り始めたのが発祥とされている。Taste Atlasによると、「もともとはピーナッツが入っていたが、現在では他のナッツやドライフルーツ、チョコレート、ゴマなどが入っており、抹茶やキャラメルなど、エキゾチックで面白い味もある」とのこと。具体的な評価はLike(好き)が0%、Indifferent(無関心)が88%、Don’t like(嫌い)が12%となっている。
ちなみに、低評価ワースト10の料理をみてみると、10位はパンのスープ「Brotsuppe」(ドイツ)、9位はビーフシチューの一種「Scouse」(イギリス)、8位は揚げたピザ「Scottish Deep-Fried Pizza」(スコットランド)、7位は仔牛の頭からなる料理「Tête de veau」(フランス)、6位は羊の肝臓を使った料理「Devilled Kidneys」(イギリス)、5位はキャンディ「Anis de Flavigny」(フランス)、4位は蜘蛛のフライ「Fried Spider」(カンボジア)、3位は多層ピザ「Pizza Cake」(カナダ)、2位は冷凍魚のサラダ「Indigirka Salad」(サハ共和国)、1位は「Hákarl」乾燥サメ肉(アイスランド)だった。
個人的には、カンボジアの蜘蛛のフライは名前を見ただけで無理と思ってしまうし、一位の乾燥サメ肉の説明を読むと、もはやこれは食べ物としてどうなの?と思ってしまう。
ハカールは多量のアンモニアを含み、洗剤のような強い臭いがする。サイコロ状に切って、爪楊枝に刺して食べることが多い。初めて食べようとする人は、その高いアンモニア濃度のため、意図せず吐き気を催すことがある。臭いが味よりもずっと強いため、初心者は、最初に噛む際には鼻をつまむように勧められることがある。しばしばアクアビットに似た地元の酒であるブレニヴィーンとともに食べられる。ハカールは消化吸収を促す食物であるとみなされているが、一度に大量に摂取すると下痢を引き起こすおそれがある。
Wikipedia より
それに比べると、ナポリタンも、おこしも全く問題なさそうに思えるのだが、やはり生まれ育った国の食生活で評価が変わるということは知っておいたほうがよさそうだ。
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