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ガーデニングづいてる日々

最近わが家がとみにガーデニングづいている。

そして今日からDと呼んでいたうちの旦那のことをじいじと呼ぶことにした。以前はじじいと陰口を叩いていたが、こんな言葉を吐いていると自分自身がやさぐれてしまいそうなのでDと呼んでいた。

しかしDと呼ぶのも最近はしっくりこなくなってきたのでこれからは“じいじ“と呼ぶことに決めた。


じいじの朝は早い。彼は起きるとまず2階の窓から庭を眺める。そして今日の作業の計画を立てるようだ。

昨日はとうとう去年野菜を植えていた部分の土の入れ替えをして、新たに苗を植えた。

きゅうり、なす、ミニトマト、ブロッコリー、ゴーヤ。

じいじは昔から何かをやるとなると、とにかく何でも大量に集める。

夏すずみ きゅうり
千両2号 なす
アイコ ミニトマト
ブロッコリー
沖縄アバシゴーヤ

そういえば今は亡き姑も、六十の手習を始めるとなったら、チャイナペインティング、ちぎり絵、七宝焼etc一気に並行して習い始めたらしい。

それと庭に大輪の薔薇を20種類以上植えていた。最初は知らなかったが薔薇の苗ってなかなか高価なようで、何度か薔薇泥棒に入られ根こそぎ持って行かれたなんてことがあった。

その姑が亡くなってから、手入れをする人がいなくなった薔薇はあっという間に枯れ果てた。

はっきりいって姑とはかなり折り合いが悪くほとんどいい思い出がない。

そして姑が亡くなってからわたしの旅人生活が始まった。とにかくこの家が嫌いで外に出ることばかり考えていた。

そんなわたしがいま、すっかりコンポスト生活にハマってしまっているのだから人っていつどんな心境の変化があるかなんて分からないものだ。


ところで今日からじいじが毎年恒例の松の剪定作業を始めることになった。

薔薇と並んで松も職人さんが入ると相当な金食い虫なので、倹約家のじいじは自分で脚立や梯子を駆使し計8本の松の剪定とその他の庭木の刈り込みをしている。

わたしはもちろん参加しないけれど、今年は少し雑草を抜く手伝いくらいはしようかと思いはじめたところ。

なぜ一緒に作業しないかというと、仲良くもないのに、仲良く作業しているように思われたくないのが一番の理由だったりする。

よくよく考えてみればくだらない理由だなと思うけれど。

それと薔薇の手入れをしたくなかった理由はもうひとつあって、薔薇にはたくさんのあお虫がついたり、棘も痛いし、夏になると朝晩の水遣りの時には、O型のわたしは蚊に集中的に狙われてしまうのだ。

以前薔薇が植えられていた花壇には食物の野菜たちが植えられている。

おそらく天国にいるであろう姑がどう思っているかなんて、この際考えるのはやめておこう。

今後どんな心境の変化があるかなんて自分自身でも分かりはしないが、当分の間は花より団子だろうと思う今日この頃である。

陽春の風に揺られて咲き誇るその花の香に聞き耳をたて

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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