【観光客が知らない鎌倉】篠田邸（旧村田邸）Cafe&Restaurant EGAO

娘①と春休み中の孫と3人で、江ノ電・和田塚駅に程近い場所にある古民家カフェに行ってきた。

江ノ電に乗るのはかなり久しぶり。

春休みということもあってか平日にも関わらずなかなかの人出。

今回訪れた鎌倉市景観重要建築物篠田邸（旧村田邸）は、鎌倉市由比ヶ浜にある木造2階建ての和洋折衷別荘住宅。

鎌倉のハーフティンバースタイルの住宅を代表する建物で、周囲に高くそびえる切妻屋根が特徴的。

ハーフティンバーとは、15〜17世紀のイギリスや中世の北ヨーロッパでよく用いられた木造建築の構造のひとつ。 梁や柱といった軸組が外部に露出しており、その間の壁面をレンガや漆喰などで埋めて作られている。表面に木材が半分ほど見えること、あるいは壁と木材の部分が半分ずつ程度の見た目になることからこの名称がついた。

そういえば以前、ママ友とドイツのクリスマスマーケット巡りをした際にこの様式の建物をあちこちで見かけた。

そして、2024年5月4日（土）、この篠田邸に、「Cafe&Restaurant EGAO」がOPEN した。

ここは古民家を改装した温かみのある空間で、緑あふれる庭を眺めながら、ゆったりと寛げる雰囲気。席はカウンターとテーブルのほか、ワンちゃんOKのテラス席も完備。

メニューは「自家製ベーコンステーキ」「8時間ミートソース」などこだわりの逸品が勢揃い！!

オーダーはスマホからQRコードで。

きょうさんは、チョイ呑みSETで、ビアバッターフライドポテトと自家製はちみつレモンサワー。娘①と孫はランチで8時間ミートソース、EGAO特製ナポリタンに、リンゴジュースと自家製はちみつレモンスカッシュを。それに単品でベジタブルチーズのパニーニを選択し、それぞれシェアしていただくことに。

最初に出てきたチョイ呑みSETのビアバッターフライドポテトが美味しくて…ポテト好きな孫に7割ぐらい食べられてしまった(^_^;)

その反動で孫は、スパゲッティとパニーニは少し味見をした程度、食後のデザートを追加するからと言ってとり分けた分をなんとかクリア（笑）

スパゲッティは全体的に薄味。ヘルシー嗜好を意識しているのか強めのテイストがお好みの方は多少物足りなさを感じるかもしれないが、小さなお子さん連れの方にとっては優しい味付けで好ましい。わたしはこのぐらいがちょうど良かったかな(*´ω｀*)

帰る頃にはテラス席もガゼボも満席になっていて、これからの季節は予約をしたほうが良さそう。

わたしたちが食事をしている間にもひっきりなしにお客さんがやってきていた。

とても居心地が良かったので、今度は是非ニアを交えて女子会してみたい。

ここは、鎌倉駅のひとつ手前の和田塚駅が最寄りの閑静な住宅街の中にひっそりと佇む邸宅なので、今のところインバウンドの姿は皆無。地元の方々の貴重な憩いの場となっているようである。わんこの散歩の途中に立ち寄るのにもうってつけのロケーション♪

このあと近くの公園に寄って孫を遊ばせて駅に戻り、今度は終点の鎌倉まで行ってJRに乗り換えて帰宅した。

たったひと駅の違いだが、この日の鎌倉駅の混み具合も半端なかった。ちなみに、和田塚で電車に乗った時もラッシュのような混み具合だった。

藤沢から乗った車両もベビースターのパッケージ風ラッピングが施されていたが、昨年2024年には、ベビースターの日本発売65周年、台湾工場竣工7周年の節目ということで、日本の「江ノ島電鉄」と台湾の「高雄メトロ」がタッグを組み、日本・台湾の両沿線エリアを盛り上げる『日台観光電車プロジェクト』を展開中していたようだ。

まあとにかく、今鎌倉の人気スポットは大陸か台湾の区別なく中華系の観光客が8割以上占めている印象。

なので近隣に住むわたしたちの足は自然と遠のいてしまっているのだが…一本路地の奥に入れば、まだまだインバウンドも知らない隠れ家的スポットが存在している。

今回訪れたカフェの最寄駅・和田塚は、一昨年に放送された大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも登場し、和田合戦で討ち取られた和田義盛以下和田一族を供養する和田塚があり、それがそのまま駅名になったようだ。

住宅街にある駅だが、鎌倉駅まで徒歩圏内ということもあって知る人ぞ知る有名店なども点在し、ツウにはお勧めのエリアらしい。なので本来なら当ブログでこの界隈について紹介するべきではないのかもしれないが、このきょうさんブログを訪れてくれる人はそれほど多くもなさそうなのでアップしても大勢に影響はないかとタカを括っている(* ´艸｀)

さて皆さまもご承知の通り、鎌倉の飲食店は大概観光地価格だったりするけれど、今回訪れた古民家カフェなどは、鎌倉市の景観重要建築物に指定されており、そこで飲食してお金を落とすことは、価値ある建物の維持に少なからず貢献することに繋がると思っている。なので観光地価格だから手が出ない〜などと否定的な考えを持つ方はいささか度量が狭いのではないかと個人的には思ってしまう。

これほどの価値ある建物と庭を維持するのにはどれだけの手間暇が掛かるかなど、少しガーデニングを齧ったことのある方なら誰でも分かること。実際、人の手の入っていない庭など見れたものではないし、たまに人の手が入っていない自然を好むなどというお花畑な発想をする方もいらっしゃるようだが、それはあまりにも植栽について知らなすぎると言わざるを得ない。