実つきクランベリー
先日、ホームセンターの園芸コーナーで、可愛らしい実をたくさんつけたクランベリーを見つけました。わが家には既にもうひとつ苗があるのですが、それは一年生苗で今年はまだ結実が期待出来そうもないので、この子も連れて帰ることにしました。
ね、とっても素敵なお姿でしょ。
クランベリーは健康効果が高い果実として、北アメリカでは先住民がいたころから食べられていました。 当時は、解熱剤や、湿布の役割もしていたようで、日本で言うところの生姜のような存在でした。
現在でも、クランベリーはビタミンCやポリフェノールを含むことから、健康や美容に良いとして注目されています。
クランベリーは、ブルーベリーやラズベリー、ブラックベリーと一緒に“ベリー類”として扱われています。 確かにどれも甘酸っぱい味で彩りもカラフル。一見同じグループのように思えますが、実は、クランベリーとブルーベリーは、ツツジ科スノキ属で、ラズベリーとブラックベリーは、バラ科キイチゴ属なのです。
ブルーベリーは日本でもよく栽培されますが、クランベリーの原産地は酸性泥炭土の湿地で、さらに緯度の高いエリアなので、夏の蒸し暑さは苦手ですが、冬の寒さにはとても強いです。そのため、あまり日本では栽培されず、見かける機会も少ないです。
本州など気温も高く、夏が蒸し暑いエリアで栽培する場合には、鉢植えなどコンテナ栽培向きですが、北海道や信州の高地などの冷涼地では、地植えも可能です。
細いつるのような枝を伸ばしますが、何かに絡みついて生長するつる植物とは違います。草丈30センチ程度の常緑低木で、晩秋から冬にかけて寒さを感じると葉が赤く紅葉し、春先には薄ピンクの花を咲かせ、秋には赤く丸い実をつけます。
味は、どうでしょうか。
ブルーベリーやラズベリーは生のまま食べてもおいしいのに対し、クランベリーやブラックベリー(生食向きの品種もありますが)は酸味が強く、あまり生食には向いておらず、ジャムやジュースなど、加工したほうがおいしく食べられます。
クランベリーには、苺の10倍以上の食物繊維が含まれています。 また、他のベリー類と比較して、ミネラル(ナトリウム・リンなど)がまんべんなく含まれるのも嬉しい特徴です。さらに、ビタミンCを含んでいるのも注目したいポイントです。
具体的にどのような効果効能があるかといいますと、クランベリーに含まれるビタミンCには抗酸化作用があり、その効能によって美肌効果を期待することが出来ます。そして更に、食物繊維が多いことから、腸内環境を整える効果も抜群で便秘の解消にも役立ってくれそうです。
また、クランベリーは、ピロリ菌が胃の中に住みついて潰瘍を引き起こすのを減少させたり、クランベリーの持つ抗酸化特性が、歯垢を減らす可能性を持つことが示唆されています。
そしてさらに、クランベリーに含まれるプロアントシアニジンを運動前に摂取することで、活性酸素の発生を抑えられるという研究報告が出ています。
動脈硬化やがんなどの生活習慣病や、肌のシミやシワなどの老化現象の原因としてクローズアップされることも多い活性酸素。 運動前にクランベリーを摂取することで、活性酸素の悪いはたらきを抑えることができそうです。
このほかにもまだまだ多くの効果効能が取り上げられているので、興味のある方は、ドライフルーツを食べたり、ジュースを飲むなど食生活に取り入れてみるのもいいかもしれません。
わが家のような家庭で育てるクランベリーから採れる実はそれほど多くないので、果樹として育てるというよりも、その可愛らしい花、フワッと伸びる茎、そして真っ赤に紅葉する様子や、丸い宝石のような可愛らしい実を観賞用として楽しめたらと思っています。
マイガーデン近況
このところの、のろのろ台風のおかげで庭のお手入れが思うように進んでいません。ちょっと晴れたと思って、草むしりや花殻摘みや、野菜の収穫などしていると、急にバケツをひっくり返したような雨が降り出して…何度ずぶ濡れになったことか。これ、台風そのものより、その影響で大気が不安定になって、まるでスコールのよう。
われわれ日本人が“いにしえ“から慣れ親しんできた“四季のある暮らし“が失われつつあるのを痛感せざるを得ません。
それでも、夏の草花たちは雨にも負けず、風にも負けず健気に咲いてくれています。
このダイソーで入手したハンギングバスケットの寄せ植えは、園芸店の見切り品コーナーで見つけた、瀕死のスーパーベナを切り戻して、日々草とヘデラ、シロタエギクの挿し穂から仕立てました。ここまでくると、次から次へと花を咲かせてくれるので、きっと晩秋まで楽しむことが出来るはずです。この品種の耐寒温度はマイナス10℃なので、ちゃんと管理すれば、冬越しすることも可能なんです。
そして、この日の収穫。
ピーマン、オクラ、ししとう、大葉、葉つき人参と、ハーブティー用のローズマリー、レモンタイム、レモンバーム。
葉つき人参は、赤い部分はかき揚げにして、葉っぱも天ぷらにしていただきました。
大葉はお昼に作った明太子スパゲッティに、たっぷり刻んで載せました。わが家で作るパスタは、個人的には、ファミレスレベルのパスタよりは美味しいと言える自信があります。ちなみにこのパスタを作る時には、発酵バターを10gぐらい入れると味がワンランクアップすると思います。
記事を書いている間に、8月が終わりもう9月になってしまいました。台風の影響はもう少し続きそうなので、皆さんも出来れば不要不急の外出は避け、安全第一でお過ごしくださいね。
きょうさんも、間違っても海の様子など見に行こうなどとは思っていないので、ご安心ください。
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