本日参加した茶論の単科は「茶碗を知る」
わたしにとって今回の講座が今まで参加した中で一番有意義に感じられた。
まず、茶碗とは何か?というところから話がはじまる。
そもそも、抹茶腕とご飯茶碗の違いは何か?
元々この2つの間に明確な境目はない。なぜなら機能的には同じものだから。
違うのは、あらゆる角度からの鑑賞に耐えられるかという点。
茶碗を鑑賞するには、見所があって、1に形、2に景、3に触というおおまかににいうと3つの要素で成り立っている。
そしてそれらをものの体系、コードを知ることにより、客観的に全体像を把握し、自分はどの茶碗が好きかということを自覚することで、自分の好みの傾向を客観的に把握するのである。
つまり茶碗を鑑賞するということは、自分の「好き」を知ることに繋がっていくのだ。
先日たまたまタイムリーに三菱一号館美術館で、曜変天目を観る機会に恵まれたこともあり、この講座で茶碗の鑑賞の仕方を学んだことは、より強くわたしの脳裏に焼きついたに違いない。
こちらのお菓子は麩饅頭で、みどりは青のりの色。マスクを外すと青のりの香りがふわっと感じられてきた。中の大納言の餡が絶品。
わたしはこういう窯変の模様に心惹かれる。
本日のしつらえ。
今日は、お軸ではなくて団扇。京うちわの、創業300年阿以波さんの団扇で、松島が描かれている。松や波が立体的に表現されていて、夏のしつらえに相応しい。
本日はお茶を通して、改めて日本の文化の素晴らしさを堪能した。
明日からまた頑張ろう。
緊急事態も気にはなるけれど、テレワークも出来ない会社勤めで、自宅近くの海岸も人混みで、オフィスの近くはハマスタの交通規制で不便極まりない。加えて基礎疾患持ちときたもんだ。悩んだところでどうにもならないことが多すぎる。
だからひっそりと自分の「好き」を知る旅を続けていこうと思う。
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