カンナ8号線
9月の声を聞いたら、流石にあの凄まじい暑さもトーンダウンしてきました。それに浮かれてお出掛け三昧もいいけれど、きょうさんは、この夏の間一生懸命咲いてくれていた草花たちの切り戻しやら何やらで朝から大忙しでした。
どの花も素敵ですが、いまきょうさんちの庭で一際存在感を放っているのが、タネから育てたカンナの花たち。
マイガーデンの花たちは、ほとんどが苗や球根から育てたものばかりなので、タネからここまで大きくて立派な花を咲かせてくれたのはこのカンナが初めてかもしれません。
今朝は天気がよくて花たちがいかにも嬉しそうに咲いていたので、これらの写真を撮ってLINEで鉄子に送りました。
すると鉄子が「今日もきょうさんちの庭は華やかですねっ。 ユーミンのカンナ8号線を思い出します。」と返信してくれました。
カンナ8号線…あーなんて懐かしい♬
YouTubeで検索したら、こんな素敵な映像と“全盛期のユーミン“の唄声がマッチした動画を見つけて、一気にあの時代にタイムスリップしたような気分になりました。
“あのころの二人はもうどこにもいない“
このフレーズを聞くたびに胸がちくっとするような感覚に陥ります。これは単純に失恋の痛みではなくて、そんな青春時代などとうの昔に過ぎ去ってしまった、“時の流れの残酷さ“という…もっと普遍的な現実をこのフレーズに凝縮されているように感じてしまうからかもしれません。
改めてあの頃のユーミンは神がかっていたなぁと今更ながら感心してしまいます。
トゥルーシンシアリティ
そんなちょっと心温まる出来事があった後、駅方面に行く用事があって、駐輪場前にある花屋さんの前を通りかかると、もう花が終わってしまって100円で売られていたミニ薔薇の苗が目にとまりました。
あ、この子が『わたしを連れて帰って』と言っていると思ったので、久しぶりに現金でお買い物しちゃいました。
で、早速家に連れて帰って、スリット鉢に植え替えました。
きょうさん、薔薇についてはまだまだ勉強不足でして、この時は品種など見もせずにたったひと鉢残っていたその苗を無心で連れて帰ってきました。そして改めて植え替える前に、ラベルを確認してみると、トゥルーシンシアリティーという品種だということが分かりました。
そして調べてみたところ、これは“全米バラ協会のトライアルで「ベスト・シュラブ・ローズ賞」を受賞。ハイブリッドティータイプで香りが強く、花弁枚数も多い(一輪で50枚!)それでいて、草姿はコンパクトで小スペースでも飾りやすい“というとても素晴らしい薔薇だったのです。
これ、花の通販などで購入すると、送料別で1650円ぐらいするようです。もちろん現状では花が終わった状態なので100円という処分価格になっていたのですが、葉もツヤツヤしていかにも強健そうな苗だったので、わたしの目利きも捨てたもんじゃないわーと、ひとり気を良くしております( ̄∀ ̄)
上手く育てられたら、こんな素晴らしい花を咲かせてくれるみたいです。
今日は他にも作業をしました。あの、じいが間違えて買ってきた不思議なペピーナという果物。6個ぐらい収穫して、今季の働きを無事全うしたので、そろそろ撤去しようかと思ってよーく見てみると、新芽がどんどんあがってきています。
なのでちらっと調べてみると、ペピーナさんって、冬越し対策さえすれば、多年草として持続可能ということが分かりました。それで1/3ぐらいに切り戻して、鉢の土だけ入れ替えることにしました。
なんてサスティナブルなペピーナさん。
カンナ8号線は、ちょっと悲しい失恋ソングですが、それを聴いたからといって特に沈むことなく、むしろその鼻唄まじりで駅前に行ったのが良かったのかもしれません。
やはり時代はサスティナブル♪言うは容易いが、なかなか簡単に実行出来るものでないからこそ、それを日々実践することはやり甲斐のあることだと思います。
古いものを捨て新しいものを買うことも、経済を回すという点では意味があることかもしれませんが、モノによっては…たとえば園芸店の見切り品コーナーにある瀕死の苗を入手して、それを見違えるくらい立派に育てることは、その“いのち“をつなぐという意味で、十分サスティナブルな試みだと思っているのです。
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