日曜夜のドラマ
かなりニッチな嗜好といわれてしまうかもだが、このところ日曜夜のドラマを欠かさず観ている。
NHK大河ドラマ『どうする家康』や、開始時間が中途半端な日テレ『CODE』、タイトルが意味不明すぎてとっつきにくいTBS日曜劇場『VIVANT』など、おそらくTV局が期待したほどの視聴率をあげられてはいない作品ばかり。それぞれ何らかの理由があり、視聴者の心を掴みきれていないと思われる。
しかし天邪鬼なわたしには、その設定の不備をツッコミながら観るスタイルが案外面白い。またTwitterなどでさまざまな感想や意見や考察を見て、その多様な反応を楽しませてもらっている。
そう、何事も百聞は一見にしかずというけれど、話題になっているドラマを観るのは容易いが、不人気なドラマをみるというのもまた一興と思うし、ここで自分ならこんな役者さんを使ってみたいとか、脚本はこんな流れのほうが良さそうとか、脳トレの要素を取り入れることも可能だ。
最近は、視聴方法の多様化や若者のドラマ離れも進んでおり、従来からある『世帯視聴率』ではなく、『コア視聴率』という各放送局の重点ターゲットに特化したデータが重要視されるようになってきている。このターゲットは多くの場合、特に購買意欲が高く、広告を届けたいファミリー層から構成されている。
おそらくドラマを製作する民間のTV局側としては、スポンサーの意向に沿ってより『コア視聴率』を稼げる番組作りに傾いていくことになるだろう。
でもそれは、『高視聴率=ドラマのクオリティの高さ』かというと必ずしもそうとは言いきれない。
などど少し違った視点からTVドラマを見るとまた別な世界が見えてくるのではないだろうか。
VIVANTの考察にハマる
少し前置きが長くなってしまったが、今回は前クールの『ラストマン』が好評を博した流れを引き継いで、堺雅人さんが主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場『VIVANT』が16日に初回が放送された件について取り上げたい。
このドラマ、オールスターキャスト、2ヶ月に渡るモンゴルロケなど近年にない壮大なストーリーが大きな話題となっていた。
今作品、近頃のTVドラマとしては破格の製作費が投じられている意欲作ではある。しかし、第1話の大半が海外でのシーン、字幕つきのセリフの多用、目まぐるしく変わる怒涛の展開についていけない視聴者が続出したのではないか?
そして第1話に限定すると、スペシャルシークレットキャストとして最後の場面に登場したのが、二宮和也さん。父親役は、あの名優役所広司さん。しっかり役作りされた日焼け姿で登場している場面に、ニノが生白い肌で現れた瞬間、こりゃ無いだろ感が漂ってしまった。ドーランぐらい塗ってもいいんじゃない?と素人目線でも思わざるを得なかった。
ニノもそれなりの役者さんとは思うが、お相手があの役所さんですよ。もう少し真摯に取り組んでほしかった。
さて話を本題に戻そう。今後気になる展開としては、おそらく堺雅人さん演じる、ちょっと頼りないエリート商社マンが実は『別班』という自衛隊の陰の諜報部隊のメンバーなのではないかと匂わせるシーンがいたるところに見受けられた点だ。
そして堺さんには、ドラマ半沢直樹を支持してきた視聴者としては、どうしてもあの倍返しを仕掛けてきたような、力強いキャラクターを期待してしまうだろう。
そう言った意味でも3話以降の展開からも目が離せない。
そして個人的に、まだメインキャストで登場していない松坂桃李さんにも注目している。実はこの方、同じ地区に中学時代までいらしたので、前々から応援しているのだ。
今回は、日曜劇場『VIVANT』を取りあげてみたが、機会があれば他の日曜ドラマについてもお話し出来たらと思っている。
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