今日社長から、ひと足はやいクリスマスプレゼントを貰った。
モルドバ産のスパークリングワインだ。
勉強不足で申し訳なかったが、いただくまでモルドバという国のことも、知るひとぞ知るワインの産地ということも全く知らなかった。
酒好きなので時々、シャンパーニュ地方のワイナリーでワインと寝食を共にする自分を妄想することがある。
おそらくほとんど旅することなく、一生その土地を離れずすごすことになるだろう。
偶然に満ちた旅を愛する一方、ライフワークを持ち同じ場所にとどまる生き方にも憧れを感じてしまう。
わたしは欲張りな人間なのだ。
しかし、誰かのモノを盗んだり、ただ闇雲に得さえすればいいとかそんなふうには考えられない。
むしろ逆に何かを与えるほうが得るものが多い。そんなふうに思う。
先日、金沢の「鮨 あいじ」さんに伺った時、息子とその彼女も一緒だった。彼らは学生なのでなかなかカウンターのある鮨店などにふたりで入ることもないだろう。
わたしの友人は、昔から私の子供たちをまるで自分の子供のように可愛がってくれていた。今回も、息子の彼女が来ることも快く受け入れてくれて、このお店の会計も半分もってくれた。その上、息子にはお小遣いまで渡していた。
わたしはまだそこまでの域には達していないがそんな素敵な友人に巡り会えた自分の人生にとても感謝している。
当然ながらいろいろあって苦しんでいたわたしのことも人一倍心配していたのも彼女だ。
でも今は、金沢のなかなか予約の取れない人気鮨店のカウンターで、4人で心おきなく楽しめるぐらいのことは出来るようになった。
もちろん友人の助けあってのことではあるが。でも、彼女にしてみたら、全部ひっくるめてわたしやわたしの家族たちに何かをすることでこころを満たしている部分もあるのかな?と思う。
今の会社の社長もそういうタイプの方なのかもしれない。
今は絶滅危惧種になりつつある、古き良き昭和の時代を感じさせる方々だ。
なにもワインを貰ったからそう思ったわけじゃない。そういうことをサラッと出来る大人ってカッコいいと思う。
だから社員はみんなそれぞれ責任感を持って頑張れるのだ。
ひとは何かを貰うより、与えるほうが満たされるのだ。それは自分が働いて得た報酬ですることのほうがよりこころに残るのと似ている。
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