東京のコロナの勢いが止まらない。そんな鬱々とした週末に、例の大手広告代理店の話題がまた飛び込んできた。
最近巷で話題のアマビエさん。このコロナ禍の中、疫病退散の願いを込め全国的に広がりを見せている愛すべきキャラクター♪
これをこともあろうに、あのDさんが、特許庁に、商標登録を出願したという。なんかこういう話って、過去に何度か中国で申請されて問題になっていたコトを彷彿とさせる。
私は、こういった著作権とか商標登録には詳しくはない。だから間違った解釈をしてしまっているかもしれないけれど、この国に住むひとりの日本人として率直に言いようのない憤りを感じてしまった。
いくら最近になってより大きな話題を集めているとはいえ、昔話の世界から抜け出したような妖怪さんを一企業が私物化し、それを営利目的に利用しようとするなんて、、、どんな企業にも、ある一定の倫理観は必要であろう。
まして、Dさんは、日本を代表する超一流企業ですよ。みんなのアマビエさんを利用しなくても、十分以上の利益を独占してきたのではないですか?
少し前にも、『100日後に死ぬワニ』の件もあった。
特別な地位にいる方々でも、最近は、いろいろと世間の批判に晒されてしまう事案が発生している。まさにおごれるものは久しからず。
おそらく、あまりに高見に登ってしまうと、自分が見えなくなってしまうのだろう。そしてそれは、個人にとどまらず、大企業と言われるような集団でも同じようなことが起こりうる。
これだけ世の中がグローバル化し、SNS等で情報の拡散が加速してくると、一般庶民でもそう簡単に騙されたままではいられない。流行ってもいないものをあたかも流行っているかのように印象操作しているのでは?と感じるだけでも不快と感じる人も出てくるだろう。
アマビエさんがなぜ、今の日本で注目されるようになったかと言えば、それこそ誰かが偶然、道端に佇むお地蔵さんを見つけてほっこりするような気持ちで目に留めたアマビエさんに、自然発生的ないいね!がついた結果なのでは。
振り返れば、オリンピック招致辺りの話からずっと、Dさんの存在が見え隠れしていた。そして、コロナ禍から持続化給付金の一件でも、GO TOキャンペーンも、、、逆にDさんが関係していない案件を探すのが難しいんじゃないかって思うくらい。
そんな事実だけ並べてみただけでも、背筋が寒くなってくる。
私たちは、自分で何かを選んでいると思い込んでいるけれど、本当は、選ばされているのではないだろうか。
本日、熊本では、大雨による川の氾濫で、すでに十数人の犠牲者が出ている。
天災は、誰が悪いというよりも、古より伝わる伝統や慣習を怖れ敬う気持ちが希薄になってきていることに対する自然からの警告ではないのか?
人はなぜ時に妖怪を怖れ敬うのか?目に見えない力が働いていると感じるような出来事に遭遇したとき、それを分かり易く具現化する為のアイコンのような位置づけなのではないか。
とにかく、アマビエさんも、自分が商標登録されるなんて望んでいないと思う。アマビエさんは、疫病退散を願うみんなの為に、今は不眠不休で働いているのだから、商標登録なんて人間の都合なんかに縛りつけてはいけない。
昔、私がまだ子供の頃、何か悪さをする度に祖母によく言われたものだ。
「そんなことすると、バチがあたるよ」と。ちょっと天邪鬼な私はニヤニヤ笑いながら「そんなことないやい」と言い返していたが。
でも、たとえ監視カメラが見逃したとしても、お天道様は見てる。それだけは間違いないのである。
コメント
こんばんは!ブログランキングからきました。
Dさんがアマビエさんまで、登録したなんて知りませんでした。
持続化給付金の時も、嫌な思いをしました。
アマビエさんまでと思うと、複雑です。民話の世界の不思議な物語のまま、残してほしいと思います。
また、のぞきに来ます。
ふうちゃんさん、コメントありがとうございます。正確に言うとまだDさんが申請しただけなので、特許庁さんの賢明な判断を期待するしかないですね。これからも、その時々で自分の思うところを書いていけたらと考えています。よろしくお願いします。