飯テロという勿れ
わたし、飯テロって言葉キライです。
SNS上で豪華な食事の様子をアップした人に『飯テロだ!』などとコメントしたり、ブログ記事のタイトルに、自ら『飯テロ』と称した料理の画像を載せる、大袈裟な表現を見かけることもあります。
「こんな時間にそんな美味しそうな物ヤメテ~!」ってことなんでしょうが…他にも言い様があるのになぜわざわざテロという笑えない意味の単語を使うのかしら。
はっきり言ってきょうさんは、いい大人がそんな言葉を使っていたらちょっとモラルを疑ってしまいます。そして、自ら飯テロと発言したり、何の気なしに投稿した記事に対するコメントだとしても…もしそういう場面に遭遇してしまったら、「飯テロですね…だから何?」って思ってしまいます。
でも、こんなことを言ってしまうと、「言葉狩り」などと批判されてしまうかもしれませんが、キライな物はキライなんだから仕方がありません。
また、きょうさんこう見えても案外心配性なもので、これからわたしが投稿した食事などの画像をみて、『飯テロだ』なんて言われてしまった日には、驚いて固まってしまうかもしれないので、あらかじめ言っておいたほうがいいかも〜なんて思ってしまったので(^^)
もちろんネット上では、“食欲をそそる“という意味で平然と飯テロが飛交っているのが現状です。役者として大好きな内野さん、西島くんの『きのう何食べた?』ですら、2021年に劇場版予告映像のタイトルに「飯テロ編」と使っていましたからねぇ。
この言葉を使ったから、このドラマを見なくなったという訳ではありませんが、世間の盛り上がりとは裏腹に、急激に興味を失ってしまったことと全く無関係といえば嘘になるでしょう。
で実際このあと日本では、2022年7月に安倍晋三元内閣総理大臣が銃撃される事件が起きた際、「テロ行為は絶対に許せない」との声が聞かれました。
そして現在はロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザにおけるイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの紛争が続き、報道ではしばしば「テロ行為」という言葉が使われています。
多くの日本人がメディアを通してテロによる悲惨な状況を目にしたはず。しかし、それとこれとは別とばかりに、「飯テロヤバい?!」などと言える神経のほうがヤバいと思ってしまうきょうさんのほうが異常なんでしょうか。
そしてミントテロ
いきなり話が変わりますが、皆さんはミントテロという言葉をご存知でしょうか?
ミントテロとは、他人の庭や畑などにミントを投げ入れ,もともとあった植物をミントによって排除すると いう,ミントの高い繁殖能力を利用した迷惑行為であり、 また,ガーデニング等で植えていたミントに庭を占領されるなど,ミントが際限なく成長する様子を指す言葉です。
ミントテロなどと言われてしまうほどの繁殖力をもつこのハーブ。その繁殖力は、一緒に植えた植物までをのみこみ、庭や鉢を占領してしまうほどです。でも、そんなミントに怯えず、安全に楽しく育てることも、しっかりポイントをおさえれば可能です。
ということで今朝は、ポット撒きしたとうもろこしの苗と共に、コンパニオンプランツとして、アップルミントをこのように植えてみました。
これは、ご覧のとおり、ミントをまず、素焼きの鉢に植えています。そして、その鉢ごと土の中に埋めてしまうというものです。こうすれば、他の植物との間にバリアーができて、他の植物を侵略していってしまう心配がなくなります。
この方法、根の繁殖力が旺盛な、ミント以外の植物にも応用できそうです。
ところでこのミント、コンパニオンプランツとしてはなかなか優秀な植物なのです。植物が作る物質が他の生物に影響を与えることを、アレロパシーと言います。具体的には、虫が嫌がる匂いを出したり、病原菌を抑えたり、他の植物の成長を遅くする作用などがあります。
この花壇には、他にもセンチュウ避けの効果が期待できるマリーゴールドも植えてあります。家庭菜園の限られたスペースならではといったところでしょうか。
とにかくミントも、その特性を生かす方法さえ知ってしまえば何も恐れることなどありません。
“無知“という言葉がありますが、知らないこと自体は“罪“ではありませんし、知ってる人の方が偉いとかそういうこともないでしょう。自分が得た知識は広めて共有していくもので、時に誤解を解くために使われることもあるくらいで、けっしてマウントを取るためのものでもありません。
つまり何を言いたいのかというと、わたしが今ここで悪者扱いされているミントの知識をひとりでも多くの方々に共有して貰えたら、ミントテロなどという残念な言葉を聞くこともなくなるかもなんて淡い期待を抱いているのです。
そして“テロ“という言葉や、行為そのものは、無くなってくれたほうがいいに決まっています。
わたしも毎日、微力ながら庭に棲む植物たちを守る為に戦っているようなものかもしれません。
パッションフルーツ、ペピーノ、メロン、小玉すいか、ゴーヤなどなど。
これらはミントのように勝手に育ってくれるわけではなく、わたしたち人間が手塩に掛けて育てないと完熟までたどり着けないものばかり。
そいえば、5月に駅前の園芸店で“捨て値“で売られていたクレマチスの花が“返り咲き“してくれました。
“返り咲き“とは、その時季でないのに咲くこと。これが、力、人気、地位などの衰えていたものが、もとの状態にもどって盛んとなることの語源になったのでしょう。
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