孤独のグルメの五郎さん
「孤独のグルメ」の五郎さんですが、ご飯の食べ方がどうも下品ですよね。 普通の白ご飯の時にもお椀に口を付けてかき込んでますよね?わたしはこういう食事の所作をみると、とても不快な気分になってしまうので、この手の番組を見ることはほとんどありません。
そしてドラマの演出とはいえ、このようなグルメ番組でわざわざ下品な食べ方をさせられている松重豊さんがとても不憫でなりません。
松重さん、今やドラマ、映画、舞台、ナレーションなどでも欠かせない名バイプレイヤーです。
このドラマの撮影では、一度の食事シーンで2~3人前はありそうな料理をたいらげる五郎さんですが、松重さん本人は意外にも食が細く、撮影のために極限まで空腹に追い込んでいるのだとか。
その理由は、お店の人が作ったできたての料理を初めて食べるリアルな表情を映し出すため。食事シーンの撮影はおおよそ午後2~3時過ぎで、松重さんは撮影前日から何も食べず、胃薬を飲んで、あとはひたすら食事を我慢して「本当に完全に空腹な状態」を作り上げていき、本番で初めて料理にありつくのだそう。
その役者魂には頭が下がる思いがしますが、ドラマの中の五郎さんの所作はお世辞にも美しいとは言えず、いち演劇ファンとしてはとても残念な気持ちにさせられます。
そもそも、ご飯をおかずの汁で汚すのも正しいマナーではなく、しかもそれが、街の定食屋さんなど撮影されているのですから…現実に五郎さんのような人がカウンターやテーブルの隣にいて食べていたら、どん引きしてしまいます。
これはあくまで漫画の中の”井之頭五郎”を実写で再現した創作ドラマであって、リアルな中高年のおじさまたちが五郎さんになりきるのは差し控えるべきでしょう。
食べることは生きること
「食べることは生きること」という名言がありますが、人生の中で一番問われる場面が多いのが食事のマナー。毎日のことだからこそ、最低限のマナーを身につけておきたいものです。
食事のマナーの基本は、感謝と思いやりです。一緒に食べる人はもちろん、その場を作ってくれたあらゆる人への感謝の心を持てばおのずと美しいふるまいとなるでしょう。
今回は意外とやってるかもしれない、間違えがちな食事マナーの数々をご紹介したいと思います。
まず、肘をついたり、犬食いしたりすることがいけないのは常識です。
箸の使い方…刺し箸、迷い箸、寄せ箸、さぐり箸がダメなことは知っているとして、もぎ箸(箸についたご飯粒やおかずを口でもぎ取る行為)、ねぶり箸(食事中に箸先を舐めたり吸ったりすること)、渡し箸(器の上に箸を渡して置くこと。使わないときは、箸置きに戻しましょう)、涙箸(箸先から煮物などの料理の汁を垂らしてしまうこと)などそういう呼び方があること自体を知らない人もいるかもしれません。
左手はテーブルの上で食器に添えておく…左手を出さないのは古来から「武器を隠している」とされ、嫌われたNGマナー 。だらしない印象を与えるので厳禁です。食べているものの入った食器に軽く左手を添えておけば、美しく見えますよ。
そしてこれをやっている人は結構多いかもですが、箸を持たないほうの手を受け皿代わりにするのはNG… これは一見、上品に見えるかもしれませんがマナー違反です。もし、手のひらの上に食べ物がこぼれてしまうと、手が汚れて行儀が悪いとされているからです。受け皿は小皿などを活用するか、ない場合は器を手に取って口元まで運んで食べるようにしましょう。
食器の扱い方…日本料理の場合は、椀や小鉢などを片手で持てる大きさの器は手で持っていただきます。逆に、洋食、中華、韓国料理などは、食器を持つのはNGです。食が変わればマナーも変わることを意識しておきましょう。料理と器の両方を味わいつつ、みんなで楽しく食事をいただけたらいいですね。
ワイングラスを注いでもらうときはグラスを持たない…洋食でワインを飲む際、ワイングラスはテーブルに置いたまま注いでもらうのがマナーです。テイスティングのあと、ソムリエがワインを注いでくれますが、うっかりワイングラスを持ち上げないように注意しましょう。
また、お酒を断りたいときは、右手の人差し指と中指を揃え、グラスを遮るようにします。さらに、ワイングラスの持ち方ですが、赤と白では異なります。
冷やして飲む白ワインは、グラス部分に触れないように脚の部分を持って冷たいうちに。一方、常温で飲む赤ワインは、グラス部分に指が触れても構いません。
食事中のナイフ&フォークで食べ終わっているかをサインで伝える…ナイフとフォークをお皿の上で「ハ」の字にするのは食事中のサインです。その際、ナイフの刃を必ず自分側に向け、外側(相手側)に向けないように注意すること。
料理を食べ終わったら、お皿の上にナイフとフォークを揃えて4時の位置に置きます。それぞれの柄の部分が斜め下を向くようにしましょう。
食べ終えた食器は重ねない…食べてカラになった器をテーブルの脇に重ねて置く人は多いのではないでしょうか? 親切心からやってしまいがちですが、こちらもマナー違反。食べ終えた器は重ねることで汚れがお皿の底に移ってしまいますし、重ねたときに欠けたり傷をつけたりする恐れがあります。
異なる個性や価値観を持つ人々の集まりであるこの世界では、マナーを学ぶことで良好な関係を築くことも出来るでしょう。
毎日のことですから、食べるほうも見ているほうも気になるのが食事の際のマナー。食事をきれいに気持ちよく食べられる人は好印象ですよね。毎日の暮らしの質を向上させる為に、まずは自分自身のマナーを検証してみることから始めてみたいと思います。
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