HSPとはHighly Sensitive Personの略語です。光・音・匂い、または対人関係において非常に敏感な性質を持つ人々の事で、アメリカの心理学者エレイン・アーロンによって1996年に出版された本の中で提唱され、最近また日本でも注目を集めているようです。
わたしもブログを始めた3年前ぐらいから多分にこの傾向があると自覚していました。
もっともこれは病気などではなく、持って生まれた性質であり、約5人に1人が当てはまるといわれています。
博士によるとHSPは以下の4つの特徴があるとしています。
・物事を深く考える ・過剰に刺激を受け取る ・共感力が高い ・鋭い感覚を持つ
要するにHSPとは、つねに高感度すぎるセンサーが内在した状態にあり、感受性や共感力が高い代わりに刺激を過剰に受け取ってしまうので、とても疲れやすいのです。
そしてさらにHSPは大きく分けて以下の4つに分類されています。
この話を始めると非常に長くなってしまうので、今回は自分に一番当てはまりそうなHSS型HSPについて話したいと思います。
HSSとはHigh Sensation Seeking、、、の略で、HSS型HSPの特徴としては、好奇心旺盛で旅行やイベントに出かけるなど活動的だが、終わった後にどっと疲れてしまうというような傾向があります。他にも以下のような項目に当てはまる場合は、HSS型HSPといえるかもしれません。
・好奇心が強く行動的だが飽きるのも早い ・周りからは明るく活動的とみられることが多い ・外出は好きだけど、人ごみや騒音などで消耗する ・チャレンジすることが多いが、小さなミスも引きずることが多い ・初対面の人とはすぐ打ち解けるが、次第に距離ができることがある
このタイプに当てはまる人は全人口の5%ぐらいと極めて少数派です。
一見好奇心が強く活動量も多いため自身の繊細な気質を忘れてしまいがちで、さっきまで楽しく遊んでいたのに、急に疲れて落ち込んでしまうなど周囲にいる人たちには理解されにくい状態に陥りやすいです。
そういったことが積み重なって生きづらさを感じることがあるため、自身で活動量を調節することや意図的に一人になる時間を作ることが大切になります。
なるほど、この特性を書き出していくと、自分自身でも意味不明だった“わたし“を理解出来たような気がしてきます。
とくだん人嫌いでもないはずなのに、誰といても急に息苦しく感じて、ひとりになりたくなるのです。
このタイプの厄介なところは、刺激に過敏に反応してしまうHSPの特性を持ちながら、同時に刺激を求めてしまうHSSという相反する特性も持ち合わせているという点です。
こんなわたしによくある日常の困りごととその対処法は以下の通りです。
・人と話した後に「あの言葉は余計だったかも」「どう思われただろう」などの考えがぐるぐる頭を巡る、一人反省会を行いがち。 →いまはわが家の庭がお気に入りの空間になっているので、暇を見つけては無心で草取りをしたり、園芸系YouTuberの動画を見たりして、次に植える野菜について妄想したりしています。 ・外出した時の騒音や人混み、太陽の光などの刺激が大きなストレスとなり疲労にもつながります。また家の中にいても家族や近隣の住民などの物音や、外の工事の音、ちょっとした匂いなどの刺激にとらわれてしまいます。 →外に出る時は出来るだけ刺激を減らすように工夫します。雑音をカットする「ノイズキャンセリングイヤホン」を使用したり、帽子やサングラスで目に入る刺激を軽減しています。洗濯する時も柔軟剤などの匂いの強いものは使用しないようにしています。 ・ストレスをため込むことが多いことや、些細な刺激にも反応することで、リラックスが出来ずに睡眠に影響が出てしまいます。睡眠不足が続くとさらに刺激に敏感になるなど悪循環になってしまうこともあります。 →溜まった感情は書くことで発散するようにしています。いまブログの記事を書いていること自体が心のデトックスに繋がっているのです。
さてここまで書いてきて、このHSS型HSPにはサイコパスという天敵のような方が存在します。
サイコパスとは以下のような言動がある方々の総称と言えるかもしれません。
・他人を操ろうとする ・行動が自己中心的 ・刺激を求める ・共感性や思いやりに欠ける ・道徳観念や恐怖心に乏しい ・口が達者(嘘をつく) ・結果至上主義
この特性を見て皆さんも身近にいるサイコさんを思い浮かべたかもしれません。わたしは特にSNSの世界ではこういった特性のある方々が多く見受けられる印象があります。
そして上にあげられた特徴は、HSPとは真逆の点が多いのです。また特にHSS型HSPはその外向きな特性ゆえに、サイコパスに遭遇しやすく、互い刺激を求めるという共通項を持っているので、より距離感が近くなってしまいがちです。
しかしサイコ気質な人には、『こちらの気持ちも考えて』という忖度は通用しないので、こういう人とのプライベートな関係はひたすら距離をおくに限ります。
SNS上ではなかなか難しいですが、効果は極めて限定的とはいえ、たとえばわたしはブログサークル内ではこういう方々をあえてブロックするという方法をとっています。
今日はいろいろと深く考えてしまいました。少し疲れたので、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
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