TVerで『名建築で昼食を』の再放送を観ていると繰り返し流れるCMの中でとても気になる番組が。それがこの
『ちょこっと京都に住んでみた。』
2022年7月6日(水)スタート
テレビ大阪 深夜0時から
テレビ東京 深夜2時35分から
ちょうど8月から放送予定の『名建築で昼食を[大阪編]』と同じ枠の番組ではないか。
“観光地に一切いかない京都案内” “住んでいる人しか知らない京都”をドキュメンタリー×ドラマ
「京町家の大伯父の家に住むことになった女性の目線」で始まる物語は、ドラマ仕立ての構成ながら、主演の木村文乃が、実際にある京都のお店を訪れ、京都に暮らす人たちと筋書きにない会話を楽しむドキュメンタリーテイストを盛り込んだ新感覚のドラマです。
2019年12月にスペシャルドラマとして放送され、ATP上方番組大賞グランプリ、ギャラクシー奨励賞を受賞。今回は連続ドラマとなって帰ってきます。
木村文乃演じる東京在住のデザイナーの佳奈と、近藤正臣演じる生粋の京都人のおじさんはもちろん京都の魅力にはまった新たな仲間も登場。
ちょこっと京都に住んでみた。公式サイトより
観光地目線ではないマニアックな視点が面白そうだ。しかも実際に京都出身の近藤正臣さん(80)が生粋の京都のおじさんを演じていてリアリティが感じられる。
近藤正臣さん、今となっては年齢も年齢だが、いつからだかあえて老いを隠すことなく自然体で演じる役者さんになっていったことに非常に好感を持っている。
今はいつまでも若々しいことがもてはやされいる時代だが、それも度を越えると痛々しく感じてしまうこともある。年相応の所作や振る舞いや言葉遣いや持ち物など、常識を知っている大人がどんどん減ってきている。
わたしも、もう50を過ぎているので、今さら流行を追いかけるのも似つかわしくないというか、、、それよりも年齢なりの自分を自然体で愉しむ自分になりたいと思っている。
そういう意味で、近藤さんはかっこいいおじさんだ。
かっこいいといえば、今女子高生が持っているような携帯用のミニ扇風機も悪くはないけれど、先日、雅叙園東京でゲットした竹久夢二の黒猫柄のシルク扇子のようなものはやはり素敵な逸品だし、いくら今ミニ扇風機が流行りだといっても、昔ながらの団扇や扇子などを時代遅れと揶揄するのは筋違いに映る。
わたしは、金魚の風鈴の音がチリンと鳴る縁側で足元に蚊取り線香を焚いて、日がな一日庭を眺めながら、かき氷やスイカを食べるなんていうほうがむしろ貴重な景色なんじゃないかと思っている。
『ちょこっと京都に住んでみた。』の世界観もおそらく、今失われつつある日本の原風景を思い出させてくれるのではないだろうか。
新しいからいいという考えはむしろ古い。古くてもそこに在り続けるということが新しいのだ。
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