男尊女子が苦手
男尊女子…それは、『女は男を立てるもの。女は男を助けるもの』という感覚を持ち、そこに生きがいを感じる女子のことで、コラムニストの酒井順子さんが生み出した造語。

たとえば、甲斐甲斐しく好きな人のお世話をしたり、‘無知なフリ‘をして「お前ってお馬鹿だよなぁ」などと思わせておいて相手を術中にハメるような…同性からみるとちょっとあざとさを感じるような女性ってのがコレに当て嵌まる。
だが、こういった価値観を持つことは、当人の自由なので関わらない分には害はない。しかしこれが身近にいると、狡猾に周囲を巻き込みながら、その価値観を押しつけようとするので、時に不快を伴うこともある。
男尊女卑な家庭とのお付き合い
もっとも最近では日本でも徐々にジェンダーに気を遣う社会になってきていて、国際的にもだが、政治家や有名人の差別的な発言は、一気に世のニュースに取り上げられるようになった。
100%の男女平等はまだまだだが、社会的にセクハラが許されなくなったのは明らかで、メディアで差別的な発言を見かけることも一気に激減した。
「結婚した?」「子どもはまだ?」などといった会話ですら、軽々しく言ってはいけない風潮になってきていて、この流れは不可逆的に今後もどんどん進んでいくと思っている。
ただ、その一方で、性別による差別があることを当たり前のように捉えてきた“年配の人たちの意識“は非常に厄介だ。いわゆる…昭和の価値観から抜け出せない人々との関わりである(笑)昭和生まれのきょうさんが言うのもおかしな話ではあるが(^_^;)
とくに田舎や地方はまだまだ男尊女卑の考えが根強く残っていて、今どきのジェンダーの概念など理解しようとしない人たちが幅をきかせていて、そういう人たちとの付き合いに戸惑いを感じる方も多いのではないだろうか。
まず大前提として、『無理に付き合わない』ということに尽きる。
親戚付き合いや結婚相手の義理の親の家庭でそういう男尊女卑があるのであれば、彼らの考えはそう簡単に変わることは見込めない。
だって、その考えのままで今まで生きてきたのだから、突然、今どきの人が『それは古い』と言ったところで『何を生意気なこの若造が』などと不興を買うのがオチ。
とはいえ、『目の前で“昭和の殿方“を奉る男尊女子』を見ていると腹立たしいことこの上ない。だったら距離を置くしかないかな。まあとにかく出来るだけ、贈り物などのやり取りをせず、帰省など何かと理由をつけて減らすなどして極力関わらないようにするのがいいかと思う。
幸い、きょうさんの長女は、夫くんが奥さんと子供最優先で居てくれるので、現時点では大きな軋轢を産むこともなく、やっていけているようなので安堵している。むしろかなり天然で女子力の低い彼女を理解して受け入れてくれている親御さんたちなので、親としては感謝しているぐらいだ╰(*´︶`*)╯♡
それとややもすると、今どきの家庭は、特に女子は実家におんぶに抱っこの傾向が強いが、これも受け入れる側としては限度があるというか、勝手に孫の顔が見たいだろうという思い込みだけで来られるのも、時にはありがた迷惑のこともある。
だが逆にそんなことを言おうものなら、『祖父母は孫の面倒を見るのが当たり前。あなたは孫が可愛くないの?』などという、それこそ自分勝手な価値観を押しつけてくる男尊女子が居たりする。
まあ確かに孫は可愛いには違いないが、その孫の面倒を積極的に見ようとしないと、ダメな人認定されるのはどうかと思う。
だって、『年寄りっ子は三文安い』ということわざがあるように、祖父母に甘やかされて育った子は、「根気がなく、 すぐ他人を頼る子になる」などというあまり好ましくない事態になりかねないのだから、祖父母といえど適度な距離感は必要なのではないだろうか。
男尊女子嫌いな女性が抱える矛盾
著書『男尊女子』のおわりで酒井さんはこう締め括っている。
男尊女卑にプンスカしながらも、何かというと男尊女子の影に逃げ込もうとする自分がいるのです。
私は一生、この矛盾を抱えて生きていくのだと思います。そしてこの矛盾は、現代を生きる女性の多くに、存在しているものなのではないか。『男尊女子』より
よくお互いの愚痴を言い合っているママ友の旦那さまは、長崎の五島列島出身の生粋の九州男児。なので、 よくいえば爽やかで頼り甲斐のある親分肌だが、一方で短気、曖昧、自己中心的、さらには男尊女卑などといった、奥さんからするととても扱いづらい方なんだとか。
ただ一方で「九州では本当は女のほうが強い。男は女の手のひらで踊らされているだけ」という意見もちらほらと耳にするが、男女の関係に限らず、「下」側にいる人たちが「上」側にいる相手を心の中で見下すことでうっぷんを晴らそうとする、という構図ができてしまうと、結局は何も変わらないのではないか。
これってつまり、ルサンチマン的発想とでもいうのか…強者に対して敵意・憎悪・復讐心のような否定的感情を抱きながら、それを解消するいかなる行動をとることもできず、自身の無力感と結びついて抑圧されている状態にすぎないと思うのね。なので、いずれにせよ、どちらかが「上」に立たないと成立しない上下関係が出来上がってしまうんですよね。
もちろんきょうさんの中にも少なからず男尊女子成分はあるし、面倒くさい部分もたくさんあるに違いないが、これからの時代は、男女のどちらかが上でも下でもなく、互いを尊重し、足りないところを補い合いながら「並んで歩く」というところを目指したらいいかと思う。
なので表面上は男尊女子を演じている人も、実は心の中はドロドロで、ややもすれば、自由気ままに生きてる同性を羨み、嫉妬し、その人の価値を下げるような皮肉を繰り返し、自らの憂さを晴らしているようにも感じられる。
そんないい訳だらけの“男尊女子“にだけはなりたくないものだ。
今日のマイガーデン
きょうさんち地方は春を通り越して初夏を思わせるような天気だ。
もういろんな花が満開よ🎵



今日のお気に入りは、葉牡丹とビオラの寄せ植え。鉢植えから溢れんばかりに咲き乱れている感じがいい!!

ここ数日、土の入れ替えや施肥で大忙し(^_^;)
いちごも花が咲いてきたから受粉もしなくちゃだし、ホント猫の手も借りたい気分だわ。
コメント