5月も半ばを過ぎ、国内では39県が緊急事態を解除され、海外では早くもドイツリーグ再開。それどころか、ドイツでは各地で規制に抗議するデモが行われている。
そう、思い出した。今年1月にパリに行った時も実は、年金改革に反対する国鉄労組などによる大規模ストライキの真っ最中だった。初めての旅先でいきなりストの洗礼をうけたといった感じで、オペラ座前の地下鉄を含むほとんどの駅が閉鎖され、私たちはバスや徒歩での移動を余儀なくされた。
デモやストがほとんど行われない日本で暮らしていると全く想像できないと思うが、欧州でのストは割と日常茶飯事。私が旅行でストに遭遇したのも今回で3度目。
1度目は、ヴェネツィアで水上バスのスト、2度目は、クリスマスマーケットの時期のドイツで国鉄のストライキの日に当たってしまい、せっかく予約したフランクフルト⇔ケルン間の移動が出来なくなってしまった。ケルンと言えば言わずと知れた大聖堂。そしてライン川沿いを通っての優雅な列車の旅が実現できなかったことは本当に残念の極みだった。
パリでも実は個人的には一番楽しみにしていた、奇跡のメダイユ教会までもが、ストのあおりをうけ改修の工事がストップして暫く閉鎖されている時期にあたるというアンラッキーな事態に陥った。
こんな感じであちらの方は、ストには慣れっ子になっている。
コトの良し悪しは別として、自分たちの主張を通す為なら、インフラを止めようが何しようが多少?の犠牲も顧みずストライキを実行する。
日本人的感覚で言えば、まだコロナが完全に終息したと言えない状況でサッカーのリーグ戦なんと思ってしまうが、多分、ドイツの方に言わせたら、”肉を切らせて骨を断つ”なんだろう。
とまあ、グローバルな視点からみると、今回のドイツリーグ再開は、来年の東京オリンピックの開催可否にも少なからず影響を与えるであろう。ここでドイツさんがコロナさんと上手く折り合いをつけてくれたら希望の光も見えてくるに違いない。しかし、そうでなければまだあと1年もあるではなく、もう1年しかないと思ったほうがいい。
なぜなら、スピード感を持って行われていたはずの、アベノマスクも、給付金も、そしてオンライン化の目玉?であったはずのマイナンバー化もなにひとつ満足に機能していないところに、他国の事情や思惑や、IOCの金銭事情や何やらが絡んでくる。
そんな複雑な問題を速やかに纏められる方がどこにいるのか?東大卒の官僚の方々や経済や法律や医療のスペシャリストの面々でも解決出来ない難題を、そうでない私をはじめ大半の国民はどうやって乗り越えていけばいいのか。”なるようにしかならない”とばかりにまた元の自分の生活に戻るしかないのか?
私は欧州の方々の行動が正しいと言っているわけではない。ただいくら国が何も変わらないとしても、時には声をあげることも必要と思う。そしてそれを一過性のものにせず何度も粘り強く続けていくことが大切だと思う。
今回、検察庁法改正について起こった議論。黒川検事長に関しては、定年延長が既定路線になっていることが問題。内閣が速やかに法解釈を変えることだけで判断、実行したのが問題なのだ。
言ってはなんだが、黒川さんには何の面識もないので、彼の定年延長なんてどうでもいい。しかし、この国難の時に、そこは粛々と速やかに実行出来て、その日の生活にも困っている人が置き去りにされているのは看過出来ない。
今、多くの芸能人の方がこの件で声をあげている。私も最初は違和感があった。私の知ってる小泉今日子さんは、若い時はバリバリのアイドルで、今は自然体で生きてる素敵な女性に映っていた。なんで今更、その無難な立ち位置を逸脱してまで?と思った。でもまた別な視点からみると、そんな一見浮世離れした彼女からしても違和感を感じることが起きているのだろう。
いろいろな考えの方がいると思う。たかが芸能人が?とか。自分自身がそんなことを言える立場なのか?とか。
でも、間違いを犯さない人はいないし、例えば過去に勉強不足であったとしても、その自分の無知を知った時点から学べばいいのではないだろうか?
そういう意味で彼女が世間に与えたインパクトはそれなりの効果があったと思う。
はあ。。。また今日もドイツリーグ再開の話から、キョンキョンの話まで脱線してしまった。
でも私は小泉さんは、やはり芸能界にいて輝く存在と思うので、一刻も早く彼女の作品が観れるような平和な時が訪れることを祈る。
その為にも、国の偉い人たちは、国民の声に真摯に耳を傾けてほしい。そうでないといつか、欧州のようなデモが日常茶飯事のような国にならないとも限らない。
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