話題のマスク
ある程度予想されていたこととは言え、UNIQLOのエアリズムマスクの発売は一種の社会現象のような様相を呈している。今日から移動制限も解除になり、そして銀座に新グローバル旗艦店もオープンと、絶好のタイミングで、世界有数のアパレルメーカーとして面目躍如といったところか。
とまあそんなお祭り気分に水を差すつもりは毛頭ないけれど、冷静に考えてみると、マスクを求めて長蛇の列とか本末転倒な気がするのはわたしだけではないはず。
わたしは、たまたまUNIQLOの別の商品を買い求めようとサイトにアクセスして、ついでにマスクも買えるかしら?なんて甘いことを考えていた人なのだけど、しばらくサーバーがダウンして、マスクどころか他の品物も買えないという憂き目に遭ってしまった。
根が面倒くさがりなので、今後UNIQLOオンラインで買い物をするかは未定になった。
さて、そんな沈んだわたしの気持ちを慰めるかのように、待望のマスク様が届いた。
例のSASAWAHIさんの3層マスク♪今回の色はベージュで、¥1,980(税込)でUNIQLOのマスクと比べても決してお安いとは言えない設定だが、わたし個人の意見としては、お値段以上の感触。これをつけて近所の外科医院まで火傷の経過観察に行ってきたが、今まで不織布マスクで感じていた息苦しさをほとんど感じなかったばかりか、サラッとしてべたつき感もなく、クマザサ由来のほのかな香りにも癒された。なので、わたしの感想を待っている友人の分まで勝手に注文しちゃいましたよ。在庫切れが心配なのと、これぞまさしく、”夏のマスク”だと思ったので。
しかし、一年前のわたしが、こんなマスクレビュアーになろうとしているなんて誰も想像しなかったばかりか、わたしだってびっくりだわよ。
身に着けるモノの快適化から
人生100年時代と言われ始めた中で起きたコロナ禍。信長の好んだ敦盛の舞のような人生50年の倍近く生きる覚悟をしなければならないと考えると、今あるお金の使い方も慎重にならざるを得ない。
しかし、前に芸術の話をした時も持論を述べたが、何事もある一定以上のレベルを求めるならそれ相応の対価を支払う必要があるのだ。コスパばかりを追求すると、心にゆとりのないぎすぎすした自分になってしまうから。
わたしが思い描く理想のミニマリスト像とは。。。丁寧に作られた良質なものに囲まれて暮らす生活だ。
シンプルで飽きのこない色合いのものを選んで、ごくたまに新しい仲間を増やすために北欧の雑貨店巡りをしたり、チェコのアンティークショップで、英語も通じないおばあちゃんと、身振り手振りで交渉して、そこにしかないものを見つけたい。
そんな妄想にひたりながら、もう世界中を何周したか分からないぐらいだ。
そう考えれば、たったひとつのマスクを知るだけで夢は広がっていくのだ。
わたしは、おばあちゃんと呼ばれることにあまり抵抗がない。もちろん、ばばあ呼ばわりされるのは嫌だけど。特に、うちのじじいに。
でも、なんとなく、”おばあちゃん”って可愛い響きじゃないですか?
この前、徹子の部屋で間宮祥太朗さんの出演回が再放送されていた。彼は小学校低学年くらいの時に、祖父母に連れられて、世界各地を観てまわったそうだ。その頃の記憶はずっと彼の中に残っているととても嬉しそうに話していたのが印象に残った。
わたしも、孫と旅してみたくなった。子供たちともまあそこそこ出掛けたけれど、おばあちゃんと孫の距離感てなんか独特なものがあるでしょ。
ただひとつ心配なこともある。わたしの孫は誰に似たのかわからないけれど、なかなか頑固者なの。一旦へそを曲げたらテコでも動かないところがあるから、彼女に振り回されないようにしないと。ははは。
ヘミングウェイの著書に、「老人と海」という小説があるが、”おばあちゃんと孫の冒険”なんて物語があってもいいかもね。
?でもわたしが小説を書いたら、寝台特急に乗ってすぐ殺人事件が起きて、怪しい癖のある登場人物が出てきて。。。なんて感じで全然のんびり優雅な旅にはなりそうもない。
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