ついこの前7月になったばかりと思っていたらもう8月。読者の皆さまはいかがお過ごしでしょうか。きょうさんは相変わらず庭仕事に追われています。そして来週は約1週間ほどモンゴル旅行する次女に託されてニアと過ごす予定です。
それから、じいが最近車を購入しまして…今までずっと国産だったのに初めてのドイツ車でして…慣れない操作に多少戸惑っている様子。通常ならスルーするところですが、事故を起こされても困りますので、マニュアルを見ながらスイッチ類のチェックをして、Bluetoothでスマホの接続等をしました。
ビア・グランピング2024
先日久しぶりにホテル雅叙園東京に行ってきました。今回は期間限定イベント『ビア・グランピング 2024』に参加する為。
ホテル雅叙園東京(所在地:東京都目黒区 )では、毎年この夏休みの時期に「ビア・グランピング」を開催していまして、今年は8月1日(木)から8月7日(水)となっています。
ホテルのメインバンケット「舞扇」が1週間限定でグランピング会場になる「ビア・グランピング2024」は、アウトドアで使用する本格的なテントを会場内に配し、豪快なお肉料理や新鮮な魚介のグリルをはじめとする多彩なお料理をブッフェ形式で用意。鳥のさえずりや、涼やかな水の音などのヒーリング音楽の中で、移ろいゆく時間をプロジェクションマッピングで表現し、まるで森の中にいるかのような気分ですごせます。
また、お愉しみ企画として、お子さんだけでなく、ついつい大人も夢中になってしまう「ビーチボールすいか割り」や「スーパーボールすくい」のイベントも。会場前のホワイエでは、日本の伝統工芸に触れる「江戸組子コースターづくり体験」も開催。
連日猛暑が続きますが、ホテル雅叙園東京の屋内グランピングで、暑さや日焼けを気にせず快適にアウトドア気分を楽しんでみるのもまた一興かと。
ビア・グランピング2024 概要
【会場】 2階「舞扇」
【期間】 2024年8月1日(木)~ 8月7日(水)※7月1日(月)より受付開始
【時間】 ランチ 11:00~13:00、13:30~15:30
ディナー 18:30~21:00
【料金】 ランチ ¥5,500~(小学生¥2,500~ / 未就学児無料)/ ディナー ¥8,500~(小学生¥3,500~ / 未就学児無料)
※いずれもタープ席の料金、テント席は+¥1,000 /人 、税サ込
【内容】お料理(ブッフェ)/ フリーフロー / テントまたはタープ / テーブルセット / 会場内でのイベント参加チケット(グループに1枚)
メニュー一例:
スペアリブ / プルドポークハンバーガー / ソーセージ / 魚介のグリル(イカ / 海老) / 夏野菜 / ピクルス / ナッツ / 鶏の唐揚げ / フライドポテト / カレーライス / フルーツ串 など
フリーフロー一例:
生ビール / ハイボール / 翠ジンソーダ / ファジーネーブル / カシスソーダ / カシスオレンジ / ノンアルコールビール / ノンアルコールカクテル / マンゴージュース / パイナップルジュース / グアバジュース / 烏龍茶 など
和のあかり×百段階段 2024
そして、こちらの百段階段でも、恒例の『和のあかり×百段階段 2024』が開催中です。
和のあかり×百段階段2024
~妖美なおとぎばなし~
期間:2024年7月5日(金)~9月23日(月・休) ※会期中無休
竹取物語、葛の葉伝説、見るなの花座敷、天女の羽衣……。 普段使われない奥の間から見つかった巻物には、昔この場所で起こった不思議な話が綴られていました。 美しい月が眺められる「十畝の間」での幻想的な世界。池の鯉が龍と化す様子を垣間見る「草丘の間」。 夢か現かまるでおとぎばなしのような物語の扉が、階段をあがる度に開いていきます。 音楽や香りとともに美しく妖しいおとぎばなしを、五感で体験する夏のひと時をお愉しみください。
公式サイトより
きょうさん、『和のあかり展』というイベント自体はこれで3度目となるのですが、毎回展示に新しい趣向が凝らされていて飽きることがありません。
わたしはとくにこちらの日本招猫大賞作家で、日本中に数多くのファンを持つキャットアーティスト界の第一人者、小澤康麿氏の作品たちがお気に入り♪観る者の意表を突く、楽しくて驚きのある猫作品を次々と生み出す小澤氏。陶器なのにまるで体温があるかのようで、今にも動き出しそうな猫たちにいつも癒されています。
百段階段で一番の豪華さを誇る『漁樵の間』。こちらは歌舞伎座の舞台装置などを手掛ける松竹衣装株式会社の製作で、まるで映画や舞台の世界に入り込んだかのような臨場感溢れ、豪華絢爛の装飾のあまりの美しさに心を鷲掴みされました。
今回一番印象に残った作品がこちら。
水咲 智明葵氏…版画の技法で透明脂に線画彩色をするオリジナル技法「凹版レジンアート」を考案、街脂画造形をする美術作家さんの作品です。羽一枚一枚がふんわりと柔らかい風合いで表現され、今にも動き出しそうな美しい鳥の姿です。
この富士山好きには堪らない逸品。
こちらを制作した株式会社ナガエは、富山県高岡市のアート&テクノを合言葉に、アート事業部、テクノ事業部それぞれの高い専門性を生かしながら、建築金物、ガスメーター、美術工芸品、神仏具、自動車部品、機械部品、屋外美術など多種多様なものづくりを行う企業です。本展では、日本が世界へ誇る富士山をモチーフにした花器を展示。水盤に水を注ぐと水面には逆さ富士が現れる逸品です。
その他にも時間が無限にあったならずっと眺めていたいような素晴らしい工芸品の数々が、これでもかというぐらい展示されていて、その作品の放つ熱量が凄すぎて、鑑賞し受け止める側にも相当の覚悟が必要なんじゃないかと思わされます。
以前、ポケモン工芸展の作品たちを観た時にも思いましたが、このような日本古来の伝統を継承し、さらに発展させていく試みこそが、今のわが国に一番必要とされていることなのではないでしょうか。
目先の安さにつられて大量消費、大量廃棄をするライフスタイルは、昨今の地球温暖化にも無関係ではないはず。それはブッフェなどの食べ放題を利用する時のマナーについても言えることで、自らの許容量を超えて、お皿に盛って結局は食べられなかったとか、元を取ることばかり捉われお腹を壊したなどというみっともない話を得意げに語ることとか…まあ少なくともそんな人が“素敵なオトナ“とは言えないだろうし、わたし自身はそんな“恥ずかしいオトナ“にはなりたくないです。だってわたしも、結構年を重ねてきていますし、子供どころか孫までいるおばさんですから。
よく『年長者を敬え』という人がいますが、それは『単純に年を取っているから敬わなければいけない』という意味ではなく、『その人が敬われるに値する“素敵な年の取り方“をしているかどうか』にかかっていると思うのです。逆にいえば、自分の胸に手を当ててみて敬われるに値すると思える人がどれだけいるのかしらと思ってしまいます。
あら〜また話が脱線しちゃったわ(^_^;)
百段階段はこの部屋で締め括らないとですね。
こちらは、照明作家・弦間 康仁氏の作品。
氏は、木と植物で小さな灯りを創作する照明作家さんで、「暗がりを愉しむ」をテーマに植物園や博物館、茶室等の空間創作を行う他、舞台照明家、アーティスト、建築家との空間コラボレーション作品も多数。2015(平成27)年にオリジナルプロダクツ“2Wシリーズ”を発表、国内外の展示会で高評価を得る。近年では畑で育てた植物で灯りを作る、環境にやさしい灯りづくりに力を注いでいます。
作家さんについて、恥ずかしながらこの展示を観るまでよく存じあげませんでしたが、『頂上の間』ということもあって、とても印象深い作品でした。あとになり、動画や画像を編集しながら、その創作活動の様子を知るにつれ、“畑で育てた植物で灯りをつくる“だなんて、とても親近感を持ってしました。
植物といえば、皆さんはアール・ヌーヴォーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。アール・ヌーヴォーとは…フランス語で「新しい芸術」を意味する言葉で、 その様式の特徴は、植物などの有機的なモチーフに由来し、曲線を多く用いる優美な装飾性にあると言われています。この時代は、産業革命によって都市化が進み、人々が自然から隔絶された生活を送るようになった時代です。アール・ヌーヴォーは、そんな時代に生きた人々が、自然の美しさを再び取り戻そうとする願望を反映した芸術運動だったのです。
そう考えると、今の時代も少し似た空気を感じますね。世の中は紙の時代からスマホなどの端末で全てが事足りる時代に急速に変化してきています。便利な反面、全てがデジタル化され味気ないと感じることも多々あります。
きっとそんな時代だからこそ、あえて自然を感じられるような芸術や工芸に、人は活路を見出そうとしているのかもしれません。
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