チェックアウト
朝食を終えて部屋に戻り、軽く食休みを取ったあと9時過ぎには1階ロビーにおりてチェックアウト。この時金沢市では宿泊税の支払いをすることになっています。
2022年3月時点で宿泊税をすでに導入している地方自治体は、東京都、大阪府、福岡県(福岡市、北九州市)、京都市、金沢市、倶知安町となっていますが、その他の自治体でも導入を決定しているところもあるようなので、上記の自治体以外の旅行を検討されている方も、その有無について確認しておいたほうがいいかもしれません。
ちなみに金沢市の場合は以下の通りです。
【金沢市宿泊税】 1人1泊あたり 宿泊料金が2万円未満:200円 宿泊料金が2万円以上:500円 *宿泊料金について 宿泊料金に含まれるもの 宿泊者の方が宿泊の対価又は負担として宿泊施設に支払うべき金額 (素泊まり料金とそれにかかるサービス料等) 宿泊料金に含まれないもの 飲食代、消費税等の租税、立替金等
金沢駅東口〜兼六園
ところで、この日のおもな目的といえばもちろん『ポケモン×工芸展』なのですが、予約した入館時間まで間があることと、気温は低いですが、空が明るくなってきたので、ホテルのクロークに荷物を預け、先に兼六園を散策して隣接する国立工芸館(ポケモン×工芸展)に向かうことにしました。
今回、観光目的というよりは工芸展と地元グルメに比重を置いていたこともあって、ガイドブックも見ず、事前のリサーチもほとんどなく、以前息子の大学の入学式で訪れた時の記憶だけを頼りに動いてみました。
とはいえ金沢で兼六園といえば主要観光施設ですから周遊や路線バスを使えばアクセスに不自由することはありません。
さて、ご存知の方も多いかと思いますが、金沢駅は「世界で最も美しい14駅」に日本で唯一選ばれている(米旅行雑誌『トラベル・アンド・レジャー』ウェブ版/2011年)とても美しい駅としても知られています。
アルミとガラスで構成された巨大な「もてなしドーム」と、その華やかさをぐっと引き締める木製の「鼓門(つづみもん)」がそのシンボルです。
ちょうど鼓門をバックにママ友を撮った記念写真に交通案内所が映り込んでいました。
この駅東口(兼六園口)のバスターミナル6番乗り場から周遊バスが出ているのでとても分かり易いです。
この周遊バスは1日乗車券の他、ほとんどの交通系ICカードに対応しているので便利です。
このバスに乗り、兼六園下・金沢城のバス停で降りればほとんど迷うことはないでしょう。
バス停を降りて進行方向右手が金沢城、左手が兼六園となっています。今回金沢城はパスしますが、遠巻きに記念のショット。
兼六園さんぽ
兼六園は何ヶ所か入り口があるのですが、こちらのバス停からは桂坂口が最寄りです。
この噴水は霞ヶ池を水源とし、池の水面との高低差による自然の水圧であがっています。水の高さは約3.5mあり、霞ヶ池の水位の変化によって変わります。
藩政末期、金沢城内の二ノ丸に水を引くため試作されたものと伝えられていて、日本で最古の噴水であると言われています。
徽軫灯籠(ことじとうろう)は、霞ヶ池の北岸に配された兼六園を代表する景観です。琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているのでその名が付いたと言われています。この灯籠は水面を照らすための雪見灯籠が変化したもので、高さは2.67mあります。
中央に日本武尊像を、左に石川県戦士尽忠碑を据える明治紀念之標は、西南戦争で戦死した郷土軍人の霊を慰めるものです。銅像の身長は5.5m、明治13年(1880)日本で最初に建てられた銅像といわれています。
両脇に植えられた赤松は「手向松(たむけまつ)」と呼ばれ、当時、京都の東西両本願寺の門跡から移されたものです。
日本庭園好きには堪らない見事な景観に引き込まれ、ただただ無言でシャッターを切り続けました。
当然こういったところで柵の内側に入るなどの行為を見かけることはありませんが、普通の公園でも進入禁止の看板など無くとも、人間やペットが柵の内側に入り、むやみやたらと木や花に近づいて撮影するのはマナー違反だと言わざるを得ません。
時雨亭〜国立工芸館へ
工芸展入館予定の1時間半前になりました。ママ友がタイミングが合えば、ここでお茶をしたいとのことだったので少し早足で向かいました。
時雨亭は、5代藩主・綱紀が兼六園を作庭した頃からあった建物で、廃藩の後、惜しくも撤去されてしまいました。これは平成12年、新しい庭園の完成とともに復元したもの。亭内での抹茶・煎茶の呈茶(有料)、見学もできます。
あと10分程度で呈茶が始まるということだったので申し込んでみました。
この時はわたしたちを含め4組のグループの参加で、内1組が若い外国人のカップルでした。
ちょうどこの若いカップルが胡座をかいて自撮りをしていたので、ひと声掛けて彼らのスマホをお借りして2ショット写真を撮ってあげました。きっといい記念になったことでしょう。
ちょうどわたしたちが座ったところのま後ろに、にじり口が見えていました。
このにじり口を茶室に取り入れたのは、千利休。彼が生きた戦国時代は、主従関係が強い時代でしたが、茶室の中ではすべての人が平等ということを示すために入り口を低くしました。どんなに身分が高い人でも、刀を外し頭を下げなくては茶室に入ることができません。
で実際、これを肉眼で見てみると、その大きさの程が分かるというものです。
本日のお菓子と抹茶です。器はそれぞれバラバラでした。抹茶はそれほど苦くはなかったので、せっかくですからここでは上生菓子を味わってみては如何でしょうか?
短い時間ではありましたが、ゆったりとした上質な時間をすごすことが出来ました。
結構なお点前でした。
時雨亭を出て、随身坂口方面に向かいます。ここから百万石通りに出て能楽堂 別館方面を道なりに進んでいくと国立工芸館に到着です。至るところに表示が出ているのでとても分かりやすいです。
ということで、次はいよいよこの散歩のクライマックスに突入です。
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