世界文化遺産のひとつとして知られるアンコールワットは、今から約150年前には完全に忘れ去られていた存在で、フランス人博物学者アンリ・ムオが再発見するまで密林の奥深くに眠り続けていました。
2024年3月現在、アンコールワットの見学は原則として5:00からで、6:00以前は西塔門より奥へは入場出来ません。また、完全に朝日が昇りきるまでは第一回廊より内側へ入ることは出来ません。
まず、アンコール遺跡群を見学するためには、『アンコール・パス』と呼ばれる入場券が必要で、このチケットでほとんどの遺跡の見学をすることが出来ます。
4:30、ホテルロビーでガイドさんと合流、他の参加者のピックアップ後にチケット販売所に向かいました。わたしたちは、翌日ベンメリア遺跡に行く予定になので3日券を購入しました。入場券は顔写真が必要でその場で撮影となっています。
今回2日間共に、ベルトラのツアーに申し込み、本日はわたしたちの他に2グループの参加がありました。
この日のスケジュールは大体こんな感じで、朝から晩まで盛りだくさんの内容です。
遺跡の周辺にはほとんど街灯もないので、早朝から動き回る場合には小型懐中電灯などあると便利なので、
スマホの懐中電灯機能を使えば余計な荷物が増えずに済むかもしれません。
アンコールワットはヒンドゥー教の中でも太陽神であるヴィシュヌ神を祀るために建立されていることもあり、春分の日と秋分の日には中央塔の真上から朝日が昇るよう設計されています。
もちろん1年通してアンコールワットでの朝日鑑賞は定番になっていますが、特に乾季の春分の日は雨季に比べてお天気の心配をすることなく、精密に計算された美しい日の出を見ることができる確率が高いです。
わたしたちが訪れた2024年3月15日は、ちょうど春分の日を数日後に控えていたこともあり、アンコールワットの中央塔と、くっきりと浮かび上がる朝日のコントラストが見事としか言いようがないくらい美しかったです。
そもそも『アンコールワットの朝日を見れば、寿命が10年伸びる』と言われているようですが、こんな神がかった光景を目にしたなら、誰もがそう思わずに居られなくなるに違いないでしょう。
もうこの朝日を拝めただけで、旅の目的のほとんどを達成したような気さえしました。
とはいえ、今日の観光はまだ始まったばかり。そして続きはまたのちほどお届けしたいと思います。
余談ですが…3月23日(土)放送のアナザースカイで、アーティストのあのさんが、シェムリアップのアンコールワット訪れ、気球を体験したり、オールドマーケットを散策したりと、わたしたちと同じような場所を歩いていたようです。興味のある方は、そちらもご欄になってみては如何でしょう。
また炎天下での遺跡見学は、想像以上に体力を消耗し体調を崩しがち。もしアンコールワットに興味があるなら、出来るだけ早めに、足腰が丈夫なうちに行かれることをお勧めします。
そう…お若いあのさんのような世代の方こそ行ってほしいです。カンボジアの人々…特に子供たちの純真無垢な笑顔をみる度に、いかに自分の心が霞んでしまっているか気づかされ、自然と癒されるのです。
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