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旅情をかきたてるもの

5日ぶりに、じいから連絡あり。順調にスケジュールをこなしているようで、今はペナンに滞在中である。

ペナンといえば…その中心のジョージ・タウンは、植民地時代の街並みや、一大貿易港にふさわしく多民族・多文化社会が色濃く残されていることが評価され、2008年にマラッカとともにユネスコ世界遺産に登録されている。

わたしも5年ほど前にマレーシア縦断ひとり旅で訪れたことがある。

その時はインド系のオーナーが経営するリーズナブルなホテルに4日間ほどお世話になって…

街中にあるウォールアートやワイヤーアートをスタンプラリーのように探して回ったり、

路地裏の飲茶の美味しいお店に通ったり、

近くのホーカーで食事したり、

寒いぐらい冷房の効き過ぎた部屋で本を読んだり…ほとんど何もしない時間を愉しんだ。

夕方になると屋上で、ホテルのサービスのワインとアイスクリームをいただきながら、沈む夕日を眺めたりしていた。

今から思うと、あとにも先にもこんな自由で開放された旅はなかったかもしれない。

じいのスケジュールを見てみると…タクシーをチャーターして、市内観光、ペナン・ヒルから夜景を見るのかしら?ふむふむ…そんなところわたし行ってないわ。へぇーおそらく嫌というほど写真を撮りまくっているのであとで見せてもらおうかしら。

同じ街に行っても、きっと訪れる場所がかなり違っていると思う。

誰のマネでもない、それぞれの旅でいい。絶対ここに行かなくてはいけないなんて縛られる必要もないのだから。

そして、いよいよ明日はプーケットに行くらしい。プーケットではボクシングを見るようだ。

わたしの思い出といえば、友人と行ったホリディ・イン・リゾートのレストランで豪華なシーフードディナーを食べたことが印象に残っている。

そして、船着場からジェットフォイルに乗って、マヤ・ベイに行ったことか。

じいは、サンセットクルーズに行くらしい。多分全く違う旅だ。

そのあとのシンガポールなんて、絶対違うだろう。ここはまだ泊まったことはないが、ロングバーで飲んだり、レストランで食事は何度かしたことがある。

このチリクラブスパゲッティとシンガポールスリングは最高の組み合わせだった。

あーいいなあ。旅って。

記憶をたぐり寄せても、計画中でも、いままさにリアルタイムで旅していても、どの時点でも楽しいことこの上ない。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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